ペット保険の基礎知識

ペット保険を乗り換える場合の注意点はある?

2020年6月10日

保険料を安くしたい、補償をより手厚いものにしたい、窓口精算できるものにしたいなどの理由でペット保険を乗り換えたいという場合もあると思います。ペット保険を乗り換えるという場合、何か注意しておくべきことはあるのでしょうか?

ペット保険を乗り換える際の注意点

ペット保険を乗り換えるというとき、いくつか注意しておかなければならないことがあります。ペット保険乗り換え時の注意点について紹介します。

年齢上限にかからないか

ペット保険は更新の場合には年齢制限がないことが多いのですが、新規加入についてはほとんどのペット保険で年齢に上限が設けられています。その条件は保険会社によって異なりますが、おおむね8歳~12歳で設定されています。乗り換え先のペット保険に加入できる年齢なのか、特にペットが8歳以上の場合には注意するようにしましょう。

過去にかかった病気やケガによっては乗り換えできない

現在は完治していたとしても、過去にがんや心疾患などの病気にかかっていた場合や大きなケガをしていた場合には乗り換え先のペット保険で加入を断られてしまい、乗り換えができないこともあります。ペット保険に新規加入できるのは原則として健康なペットです。過去に病気やケガをしていた場合には乗り換え予定のペット保険に加入できるのか確かめてから今入っているペット保険を解約するようにしましょう。

現在治療中の病気やケガは補償されない

現在治療している病気やケガについては乗り換え先のペット保険で補償対象外となってしまいます。また、そもそも加入を断られてしまう可能性もあります。ペット保険を乗り換えたいという場合は、現在かかっている病気やケガの治療をして完治させてから乗り換えについて考えるようにしましょう。

乗り換え後に待機期間が発生する

待機期間があるペット保険に乗り換える場合、乗り換え先のペット保険の補償を受けられるのは待機期間を過ぎた後からです。待機期間は主に病気に対しての補償に設定されており、この期間中に病気になってもペット保険の補償を受けることはできません。待機期間は病気については30日、がんは病気とは別に設定がある場合には120日というような日数となっています。保険料を二重に払うことになりますが、補償がない期間を作らないように待機期間が過ぎた後に元のペット保険を解約するようにするとよいでしょう。なお、ケガについては待機期間がないことが多いのでどちらからも補償を受けられる期間が生じますが、2つの合計で実際にかかった治療費を超えて保険金を受け取ることはできないので注意しましょう。

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ペット保険見直しのポイント

ペット保険を乗り換えようとする理由は人それぞれあると思いますが、その要望ごとにペット保険の選び方のポイントを紹介します。

保険料を安くしたい

保険料を安くする方法は主に3つあります。それは、補償の対象を絞ること、免責金額のあるペット保険を選ぶこと、保険会社を比較することです。

補償の対象を絞る

ペット保険は通院・入院・手術をカバーするものが一般的ですが、手術と手術に関連する入院のみを補償の対象とするというような補償の対象を限定したペット保険もあります。そうしたペット保険では補償する範囲が狭いので保険料も安くすることができます。

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免責金額のあるペット保険を選ぶ

免責金額があるペット保険では、免責金額以下の治療費については補償されません。治療費が免責金額を超えた場合には、(治療費-免責金額)×補償割合というような計算された金額が補償されます(保険会社によって計算式が異なる場合があります)。免責金額によって保険会社側のコストが減るので保険料を安くすることが可能です。

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保険会社を比較する

様々な保険会社がペット保険を販売していますが、それぞれで保険料が異なります。知っている保険会社に決め打ちするのではなく複数の保険会社を比較して保険料の安い保険会社を探しましょう。

窓口精算ができるペット保険にしたい

ペット保険の保険金の請求方法には後日請求する方法と動物病院の窓口で精算する方法があります。窓口精算できると、保険金の請求のために書類を書いて保険会社に送るという手間の必要がなく、病院の窓口でペット保険によって補償されない分の金額を支払えばよいので非常に楽です。窓口精算ができるペット保険はアニコム損保やアイペット損保などに限られていますので、その中からより自分の希望に近いペット保険を選ぶとよいでしょう。

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補償を手厚くしたい

多くのペット保険では補償割合が50%や70%ですが、80%~100%の補償が受けられるペット保険もあります。そうした補償割合が大きいペット保険に絞って探してみるのもよいでしょう。また、補償が手厚いとその分保険料も高くなります。保険料を抑えたいという場合には免責金額があるペット保険を探しましょう。低額の治療は補償を受けられなくなりますが、自分が支払える保険料の中でより補償内容を手厚くしていくことができます。

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気軽に通院したい

例えば膿皮症になりやすい犬種など、何度も気軽に通院したいという場合には回数制限がないペット保険を検討してみましょう。年間の限度額まで何度も保険金を請求することができます。また、保険料的にきついという場合にも免責金額があるペット保険は避けた方が良いでしょう。免責金額があると治療費が低額の場合には補償を受けることができません。

まとめ

ペット保険を乗り換えたいという場合には年齢や持病・既往症のために乗り換え先のペット保険に断られることはないか、待機期間などによって補償の空白期間ができないか、乗り換えによって補償対象外となる病気や部位はないかというようなことに注意しましょう。そして、乗り換え先のペット保険を決める場合には知っているペット保険に決め打ちするのではなく、複数のペット保険を比較してよりよいものに加入できるようにしましょう。

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