ペットには人間のような公的医療保険がないので、病気やケガになった時に備えてペット保険に入っておくと安心です。人間が民間の保険に入るとなると健康状態などによって加入できないこともありますが、ペット保険にもそのような加入条件はあるのでしょうか?
ペット保険の加入条件
人間が入る保険に加入条件があるように、ペット保険にも加入条件はあります。民間の保険会社が販売しているものなので、赤字のまま提供し続けるというようなことはできません。そのため、病気やケガのリスクが高いペットに関しては加入を制限しています。ペット保険にどのような加入条件があるのか紹介していきます。
※保険会社によって加入条件は異なるので詳細については保険会社にご確認ください。
ペットの種類
ペット保険で対象としている動物は主に犬と猫です。犬・猫以外の動物も補償されるペット保険も一部にはありますが、数は少ないです。さらには犬・猫以外も対象としているとはいっても、鳥、ウサギ、フェレットなどに限られ、飼っている人が少ないペットについてはペット保険の対象とはなっていません。マイナーなペットだと治療費等のデータも少なく、加入者も少なくなるので保険料設定が困難となるためです。
また、犬や猫であっても盲導犬や聴導犬などの身体障害者補助犬、猟犬・闘犬・警察犬などの人の職務に従事する犬・猫、繁殖用・貸出用・展示目的用などの商業目的の犬・猫については引受が制限されている場合があります。身体障害者補助犬については加入できるところも多くありますが、その他は難しいでしょう。
年齢
ペット保険では新規加入できる年齢に条件を設けています。多くのペット保険では新規加入できる年齢の上限を8歳~12歳としています(犬・猫の場合)。年齢が高いと病気のリスクが高くなるので引受を制限しているのです。譲り受けたペットなどで正確な年齢が分からないという場合には動物病院で年齢の推定をしてもらう必要があります。
なお、更新については多くのペット保険で年齢制限なく終身更新可能としています。ただし、更新時に審査があり、健康状態が悪いと更新できないというようなペット保険もあります。また、更新にも年齢上限を設けている場合もありますので契約前には更新可能年齢についても確認しておきましょう。
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健康であるか
ペット保険は基本的に健康であることが加入条件です。人間の医療保険が持病があると加入しづらくなるのと同じで、ペット保険でも健康状態が悪いと加入を断られたり特定の病気や部位が補償対象外という条件が付いたりします。健康であるかは人間の保険と同様に告知書の内容によって行われます。また、年齢などによっては健康診断結果も求められることがあります。嘘の告知をしてそれが発覚した場合、契約を解除されたり保険金が支払われなかったりすることもあるので、嘘偽りなく告知を行うようにしましょう。
契約者の年齢
ペットではなく契約者についても成年の方や15歳以上といった条件が付いています。未成年でも契約できる保険会社もありますが、その場合でも未成年の方の申し込みには親権者の同意書が必要となります。
健康な若いうちに加入しよう!
ペット保険の加入で主に壁となるのが年齢と健康状態です。健康状態が悪いペットを制限なく加入させると保険金請求額も多くなるので、健康なペットも巻き込んで保険料を上げる必要が出てきます。それでは不公平なのでリスクの高いペットはペット保険の加入が制限されるのです。新規加入可能な年齢自体にも上限がありますし、年齢が高くなると健康状態が悪化する可能性も高くなるので、ペット保険に加入したいという場合にはできるだけ健康な若いうちに加入するようにしましょう。