ペット保険の基礎知識

うさぎはペット保険に加入できる?

家庭で飼育されているペットでは、うさぎやフェレット、ハムスターなども人気が高いです。その中でも人気の高いうさぎについてうさぎはペット保険に加入できるのか、うさぎの加入できるペット保険について紹介します。動物病院の中には、犬猫のみの診察に限られているところもあるなどうさぎの飼育となるとかかりつけの病院探しが大変なこともあるでしょう。うさぎは自然界において肉食動物に追われる立場にあるため、体調に不調や違和感があっても隠す傾向にあります。そういったうさぎの性質を理解しうさぎに多い病気に気をつけて健康管理をしっかり行ってあげる事で病気の予防も可能になります。

うさぎが加入できるペット保険

野生のうさぎの平均寿命は2~3年程度と言われていますが、ペットとして飼育されているうさぎの平均寿命は7~8年と言われています。大体5歳を超えたあたりから病気にかかりやすくなったり、部屋で走り回る事が少なくなったりと老化がみられるようになります。シニア期には動物病院に通う事が増えるなど医療費が心配になります。うさぎが動物病院で治療を受けた医療費は飼い主の全額自己負担となるため人間のように医療費補助があれば助かると思っている飼い主もいるでしょう。そこで、ペットがうさぎでも民間のペット保険の加入があればうさぎの医療費に備える事ができるということを知っておきましょう。

うさぎが加入できるペット保険は、犬猫のように種類がたくさんあるわけではなく、取り扱いがある保険会社は限られています。うさぎを含む小動物(フェレット・モルモット・ハムスターなど)をペットで飼っている人の中でも特にうさぎは、比較的体格が大きく健康診断や採血検査を行う事も可能です。ペット保険は、健康診断費用や爪切りなどのケア費用などは補償対象外となります。しかし、万が一可愛がっているうさぎに病気が見つかった時にペット保険の加入があれば医療費を気にせず早期治療に臨む事が可能になるかもしれません。可愛がっているペットのうさぎのためにどのようなペット保険に加入しておくとよいのかペット保険について紹介します。

ペット保険の選び方

補償割合の選択

ペット保険は、保険の対象となる医療費のうち何%を保険金として支払ってもらうかの補償割合を選択します。うさぎが申し込み可能なペット保険も補償割合が50%、70%、100%とあるようです。補償割合が100%を選択すると補償限度額までは治療費の実費を補償してもらえるので医療費の心配が軽減されて安心です。補償割合が70%のペット保険を選択した場合、保険対象の治療費のうち、70%が保険金として補償となり残りの30%は自己負担となります。医療費が補償限度額を超えてしまっている場合には、補償となる治療費が保険割合に満たない場合もあります。万が一、ペットのうさぎが病気になった時にどれだけ医療費を自己負担できるかという事も考え保険料とのバランスを考え補償割合を選択するとよいでしょう。

入院・通院・手術の補償内容の選択

ペット保険は、通院・入院・手術の医療費を補償対象としています。中には、入院・手術のみ補償対象としているプランもあり、うさぎが加入できるペット保険も同じようです。この場合は、通院でかかった医療費は補償対象外ですが、入院・通院の場合の補償が手厚くなっているなどの特徴があります。ペットのうさぎも人間と一緒に長く暮らすようになってきています。シニア期を迎えて医療機関に受診することが増えても医療費の負担を減らせるようにうさぎの医療費について考えておきましょう。

補償限度額でプランを選択

ペット保険は、1回の支払限度額や回数、年間の支払総額が決められていることが多いですが、うさぎが加入できるペット保険も同じです。通院の場合、入院の場合、手術の場合とそれぞれ上限の金額や回数が異なる事もあります。ペットで可愛いがっているうさぎが病気になってしまったらどのくらい医療費がかかるのか知っておくとよいでしょう。うさぎに多い病気にはどのような病気があるのか、長期の治療が必要な病気はあるのか、治療費はどれくらいなのかという事を事前に知っておくとよいでしょう。

うさぎに多い病気

うさぎは犬猫と比べて鳴き声に悩まされることもなく、きれいずきで体臭もないため飼いやすいペットとして人気です。毎日の散歩が必要な犬や高いところに登って運動する猫と違い行動範囲も狭いため一人暮らしでも飼いやすいペットです。ただし、骨がとても柔らかく24時間胃腸を動かしていなければいけないという特徴がある動物です。胃の活動が止まってしまうと命の危険もあります。うさぎも健康管理には十分注意して飼育しましょう。

うさぎの代表的な病気

不正咬合(臼歯過長)うさぎの永久歯は切歯と臼歯があり、生涯伸び続けます(常生歯)。この上下の歯がうまく噛み合っていると摩減し合って適切な長さに保たれますが、何らかの理由でかみ合わせが悪くなると歯が異常な方向に伸びてしまいます。食欲不振やヨダレ、歯ぎしり、湿性皮膚炎、下痢、体重減少などの症状の原因になります。
消化器失調(毛球症・盲腸便秘・胃腸停滞)うさぎは毛繕いをして消化器官内に毛玉がたまったり、異物を誤って食べてしまっても吐き出すことができない動物です。そのため毛玉や異物が消化管を閉塞させてしまうことがあり、消化管にガスが貯まる事で衰弱したり、腸閉塞などを引き起こしてしまう事があります。また、低繊維のエサ、高炭水化物、ストレスなどでも引きおこす病気です。
エンセファリトゾーン症(斜頸)首が左右どちらかに傾く症状を斜頸といいます。細菌感染などによる内耳の病的な変化や、エンセファリトゾーン(寄生虫)に脳の一部が侵されたために起こる病気です。悪化すると採食困難な状態となり衰弱してしまう可能性があります。
子宮疾患メスのうさぎは、3歳以上になると子宮腺癌にかかるリスクが高いと言われています。本来うさぎは年に5~6回妊娠する繁殖能力が高い動物ですが、家庭飼育の場合妊娠する機会も少なくホルモンバランスが崩れ子宮や卵巣に病気が発生するリスクが高いため子宮疾患の発生頻度が高くなります。子宮内膜症・子宮平滑筋肉腫・子宮水腫などがあります。
尿路結石・膀胱炎

うさぎはカルシウムを腸から効率よく吸収するため過剰なカルシウムの大半は尿中に排泄されます。そのためカルシウムの多いエサを多く食べていると結石ができやすくなります。また、細菌感染で膀胱炎を起こすこともあります。

うさぎの医療費(例)

動物の医療費の設定は各動物病院によってさまざまです。治療内容によっても異なってきます。うさぎを飼育する時には飼う前の準備としてうさぎを診療してくれる動物病院を探しておくことも大切です。動物病院が見つかったら治療費はどれくらいに設定されているのかという事もチェックしておきましょう。

  • レントゲン検査:5,000円~
  • 血液検査:3,000~6,000円程度
  • 麻酔:5,000円~
  • エコー検査:5,000円~
  • 開腹手術:30,000円~
  • 骨折手術:20,000~30,000円程度
  • 歯科:5,000円~10,000円程度
  • 入院:3,000円程度/1日~

うさぎの飼育で気をつけたいこと

うさぎを飼う事が決まったら、うさぎがストレスをためない環境作りと食生活を心がけ健康管理に気を付けてあげましょう。日々の健康管理でかかりやすい病気の予防にもなります。

こまめに手入れをしてあげる

毛球症の予防のためにも被毛ブラッシングを行い手入れを行ってあげましょう。綿棒などを使い耳垢や汚れ掃除を行ってケアをしてあげる事で外耳炎の防止にもなります。こまめに手入れを行ってあげる事でうさぎのちょっとした異変にも早期に気が付くことができるでしょう。

また、毎日のケアはスキンシップの時間にもなります。うさぎは撫でられることが好きで飼い主の手や顔をなめてくることもあります。うさぎと信頼関係が気付けていると爪切りなどのケアも自分でできるようになるでしょう。うさぎはトイレも覚える事ができますが、完璧に同じ場所でしかしないうさぎは稀かもしれません。うさぎのおしっこを放置しておくとうさぎの暮らす場所が不潔になってしまい健康上よくありません。更にうさぎのおしっこはカルシウムが多くアンモニア臭が強いのでうさぎと人間が心地よく暮らすためにも飼い主がこまめに掃除を行ってあげる事が大切でしょう。

快適な室温を設定してあげる

うさぎにとって快適な室温は、20~25℃くらいで湿度は40~60%くらいです。うさぎは夏が苦手な季節になるため部屋の温度設定には注意してあげましょう。うさぎも熱中症になってしまうため快適に暮らせる温度設定と部屋の中でうさぎの暮らす場所(ケージの位置)は、うさぎが過ごしやすいように工夫してあげましょう。

食物繊維の多いフードをあげよう

うさぎの主食はペレットと牧草です。牧草を中心にしてペレットを1日に決まった量だけあげましょう。ペレットは固形の総合栄養食でうさぎが必要とする栄養素が含まれていますが、ペレットばかり食べていると歯を使ってエサをすりつぶす行為が足りず不正咬合になってしまう可能性があります。副食としてペットショップなどで販売されているうさぎ用のサプリメントや野菜、果物、穀物などをあげるとよいでしょう。野菜もできるだけ繊維質が高いものにしましょう。水気の多い野菜やカルシウムが多い野菜をあげすぎると下痢や尿結石になってしまうリスクがあります。

  • ペレット
  • 牧草
  • サプリメント
  • 野菜・ハーブ
  • 果物
  • 穀物

うさぎの病気にはペット保険で備えよう

ペットのうさぎもペット保険に加入し医療費に備える事ができます。ペットとして飼われているうさぎも7年から8年と寿命が長くシニア期になれば病気のリスクも高くなります。一緒に暮らす期間が長くなれば長いほど愛情も強くなるでしょう。そんなうさぎもシニア期に起こりやすい体調の変化で動物病院に通う事が増えれば医療費が心配です。うさぎが加入できるペット保険は種類が豊富にあるわけではありませんが、ペット保険に加入しておくことで医療費に備える事ができます。犬猫のペット保険は加入できる年齢に制限が設けられているケースが多いですがうさぎも加入年齢が3歳までに限られている保険もあります。うさぎの場合もペット保険への加入は若く健康なうちに検討しておきましょう。

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