猫との暮らし

猫を飼うのにはどれくらいの費用がかかる?

2020年6月10日

猫を飼うのには購入時だけでなく食費や予防接種のための費用、病気やケガとなった時の治療費など様々な費用がかかります。猫を飼うのにどれくらいの費用がかかるのか、初期費用、毎月、生涯にかかる費用について紹介します。

初期費用はどれくらい?

ペットとして猫を家に迎える際に初めに必要となる費用について紹介します。猫自体の価格(生体価格)を除いて5万円ほどかかります。

生体価格

購入する猫自体の価格です。これは購入する猫の種類や容姿、血統、健康状態などによって変わり、おおよそ5万円~30万円ほどかかります。また、血統などによっては50万円以上かかることもあります。

予防接種

子猫にとって命のリスクが高い感染症があり、それを予防するために混合ワクチンの接種を受けます。日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年)」によると、猫混合ワクチン(Felvを含まないもの)の診療料金の中央値は4,474円、猫混合ワクチン(Felvを含むもの)の診療料金の中央値は6,514円です。Felvというのは猫白血病ウイルス感染症で、白血病のほかに免疫不全や貧血、リンパ腫などを引き起こします。

健康診断費用

同じく日本獣医師会による調査では、健康診断(1日ドック)の費用の中央値は14,021円です。しかし、健康診断の費用はどのような検査を行うかや動物病院の立地などによって左右されますので、健康診断を行う動物病院に事前に問い合わせた方が良いでしょう。

ペット用品

猫を迎い入れるにあたって食器やトイレ、爪とぎ、おもちゃなどのグッズを用意しておく必要があります。すべて合わせて3万円ほど見ておけばよいでしょう。もちろんすべて高級品を用意するなどすればそれ以上にかかります。

毎月かかる費用は?

一般社団法人ペットフード協会による令和元年全国犬猫飼育実態調査によると、猫1頭飼育者の1か月あたりの支出総額の平均は7,485円、中央値は5,000円です。支出額の分布は以下のようになっています。なお、体の大きさや健康状態によってかかる費用も変わるのであくまで参考費用として、この金額よりも定常的に多いからと言って無理に節約したりしないようにしましょう。

1か月あたりの猫に関する支出総額

支出総額1~500円501~1,000円1,001~1,500円1,501~2,000円2,001~2,500円2,501~3,000円3,001~3,500円3,501~4,000円
1頭飼育者(n=482)1.0%5.6%3.9%8.9%3.5%8.7%4.1%5.8%
複数頭飼育者(n=267)0.0%1.1%1.1%3.0%2.6%9.4%2.6%4.1%
支出総額4,001~4,500円4,501~5,000円5,001~10,000円10,001~15,000円15,001~20,000円20,001円以上平均支出金額中央値
1頭飼育者(n=482)2.3%12.2%29.7%4.6%5.0%4.6%7,485円5,000円
複数頭飼育者(n=267)1.5%10.5%30.3%14.6%9.4%9.7%10,665円8,000円

出典:一般社団法人ペットフード協会「令和元年全国犬猫飼育実態調査」

ちなみに、中央値というのは数値を小さい(大きい)順に並べたときに真ん中となる値です。例えば、「1、3、5、8、11、13、16、21、29」という9つの数値の中央値は小さい(大きい)方から5番目の11です。また、仮に35という数値が加わって全部で10個の数値となった場合には、5番目と6番目の数値の平均の12が中央値となります。

生涯にかかる費用は?

同じく一般社団法人ペットフード協会の令和元年全国犬猫飼育実態調査よりデータを紹介します。同調査によると猫の平均寿命は15.03才なので、猫の年齢ごとに算出した平均支出額を平均寿命まで足すことで生涯に必要な費用を算出すると合計で1,344,751円となります。これに初期費用を加えて150万~180万円ほどが猫1匹を購入してから死亡するまでにかかる費用といえるでしょう。一度にかかる費用ではなく約15年にわたってかかる費用ではありますが、命ある生き物を飼育することになりますので、お金が足りなくて捨ててしまうということがないように責任をもって飼うようにしましょう。

医療費を抑えるには

生涯にかかる費用の平均は150万~180万円ほどですが、大きな病気やケガをして入院・手術が必要になった場合には追加で数十万円の費用がかかることがあります。しかもこの費用は1度にかかる費用です。なぜこのような高額になるかというと、猫には人間のような公的医療保険がないので、治療費の全額が飼い主の負担となるからです。こうした高額な費用負担を緩和させるにはペット保険に加入するとよいです。

ペット保険とは、ペットが病気やケガで治療を受けた場合にかかった費用を限度額や一定割合の範囲内で補償する保険です。例えば補償割合70%のペット保険に加入していれば、ペット保険の対象の治療費の70%の補償を受けられるので、人間の医療費と同じように実質3割負担で済みます。補償割合は50%や70%が多いですが、中には100%補償するというペット保険も存在します。ただし、その分保険料も高くなってしまうのでバランスも考える必要があるでしょう。

電卓と%
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ペット保険は新規加入するのに年齢の上限が設けられていることがほとんどで、また、人間の医療保険のように持病があると加入しづらくなります。病気になりやすい高齢になってからでは目当てのペット保険に加入することができない可能性が高くなるので、体調不良時に動物病院に連れていきやすくするためにも、若くて健康なうちにペット保険の加入を検討しましょう。

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まとめ

猫を飼うのには初期費用として5万円ほど(生体の価格を除く)、毎月の費用として平均7,500円ほど、生涯で平均135万円ほどかかります。ただし、ペットには人間のような公的医療保険がないので、大きな病気をして入院・手術が必要になった場合には1度に数十万円かかることもあります。高額な治療費に備えたいのであれば、若くて健康なうちからペット保険の加入を検討しましょう。

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