猫との暮らし

猫もストレスが溜る?猫がストレスを感じるとどうなる?

猫は自由気ままに暮らしているところが愛らしいと人気のペットでストレスとは無縁な印象がありますが猫もストレスを溜める事があるのでしょうか。猫がストレスを感じたときにはどんな行動をとるのでしょう?猫のストレスサインと病気のサインの見分け方はあるのでしょうか。

猫のストレス行動

猫はストレスを溜めやすい動物です!

飼い猫が自宅でゴロゴロ寝そべっている姿を見ると猫はストレスがない動物のように感じて猫の時間をゆっくり過ごす姿に癒されますが猫もストレスを溜めることがある動物です。猫は、本来とても憶病で環境の変化を好まず縄張り意識が強い動物のため環境の変化や周りの動物との関係などがストレスとなることがあります。それでは、猫がストレスを感じているときに出る行動を紹介します。

1.食欲がなくなる・嘔吐

ストレスで食欲がなくなる

猫もストレスを感じると食欲がなくなるといった症状が出ます。人もストレスが溜ると食欲不振を感じてしまうことがありますが、猫もストレスで食欲が低下してしまうことがあります。普段は食欲旺盛な猫が餌をあまり食べなかったり、大好きなおやつの食いつきが悪いなどの様子が見られると何かしらストレスを感じていることによる食欲不振かもしれません。

また、食事を変えていないのにあまり吐くことがなかった猫が突然頻繁に吐くようになった時もストレスが原因ということが考えられます。環境の変化などその他のストレス原因がないか探ってみましょう。

2.過度なグルーミング

脱毛や皮膚炎の心配も...

猫はグルーミング(毛づくろい)を行い自分で体を清潔に保つ動物です。猫の唾液には殺菌作用があり、グルーミングで毛についたニオイや汚れを自分で取り除くことで体をきれいに保ち、皮膚炎の予防を行っています。また、猫は生まれた時に母猫からグルーミングをしてもらいます。子猫の時に母猫からしてもらったグルーミングを自分で行うことで緊張や不安から自分を落ち着かせて安心させるといったリラックス効果があります。

猫がストレスを抱えているときに自分を安心させるために過度なグルーミングを行ってしまうことで脱毛や皮膚のトラブル、皮膚からの出血症状がみられることがあります。ストレスからくる猫の自傷行為で必要以上に皮膚を舐めたり、掻いたり、噛んだりしてしまうことで起こる症状です。

3.トイレ以外での排泄

スプレー行為には注意!

猫は、一度トイレの場所を覚えると失敗することがあまりない動物です。猫は繊細で警戒心が強い動物のためトイレは静かで落ち着ける場所を好みます。しかし、ストレスを溜めているとトイレ以外の場所で粗相をしてしまうことがあります。家でのトイレ環境が気に入らないと不適切な場所で排泄をしたりトイレを我慢して膀胱炎になったりすることがあるのです。

猫のトイレの失敗で注意したいのは、オス猫がしっぽとお尻を高く上げ、壁や家具などに直接おしっこをかけるスプレー行為です。通常、猫のスプレー行為はメス猫へのアピール行為ですが、ストレスで行ってしまうことがあります。スプレー行為があると飼い主にとっても後片付けなどが大変のためできるだけ避けたい猫の行動です。

ストレスによる排泄の変化では、ストレスによる下痢を起してしまう場合もあるようです。下痢をしていると排泄の回数が増えるなど変化があるため食事を変えたりしていないのに下痢をしているとストレスをためるような環境の変化がなかったか振り返ってみましょう。

4.寝てばかりいる

ストレスで動けなくなる

ゴロゴロと寝て1日を過ごしている印象のある猫ですが、普段は定期的に起きてくるのに1日中寝ていて全く起きない場合も注意が必要です。普段猫が過ごしているお気に入りの場所から動かず全く姿をみないよう場合や大好きな食事の時間になっても起きてこない場合もストレスが原因で動きたくないための行動かもしれません。

5.異常行動をとるようになる

飼い主にも攻撃的に!?

普段は飼い主に懐いており、甘えてくることの多い愛猫が威嚇をしてきたり、噛みついたり、ひっかくといった攻撃的な行動をとるようになったら、それは、ストレスが溜っているからかもしれません。猫は基本的に憶病な動物なため争いごとは避ける傾向にありますが、恐怖を感じていたり不安で落ち着かないことがあると攻撃的になることがあります。

また、ストレスが溜ると突然鳴いたり、突然走りだしたりする行動をとったりします。これは猫の真空行動といい本能的な行動の一つで猫が本来持っている狩猟本能により運動不足を解消するときに行う行動です。真空行動はストレスが溜った時にも行うことがあります。

ストレスと思われる行動には、いつもと違う場所で爪をといでしまうといったこともあります。猫は縄張り意識がとても強い動物です。猫の爪とぎはマーキング行動の一つです。ただし、家の中で自由に爪とぎをしてしまっては家の中が傷だらけになってしまうため、爪をといでもよい場所を覚えさせることである程度は躾ることができますが、他の動物を迎え入れたりなど家の中の自分の縄張りに危機を感じた時など普段とは違う場所で爪とぎを行ってしまったりします。

猫のストレス要因と解消法

猫はのんびりと自由気ままに暮らしているところが愛らしいですが、とても繊細な動物なためストレスを溜めやすい動物です。ストレスは病気の原因となってしまうこともあるためストレス要因を知り、ストレスのない環境を用意してあげることを心掛けましょう。

1.環境の変化

猫は縄張り意識が高く憶病なため変化を嫌います。引越しや住宅のリフォーム、模様替え、お気に入り毛布やベッドの変更などを行うと慣れていたこれまでとの環境の変化でストレスとなることがあります。毎日のご飯(餌)やトイレの変更も環境の変化として敏感です。ちょっとした変化でも繊細な猫ほどストレスを感じやすいため我が家の愛猫がどのようなタイプか見極め強くストレスを感じさせない環境作りを心掛けてあげましょう。

環境の変化とは?

  • 引越しをした
  • 住宅のリフォームをした
  • 模様替えで部屋の様子が変わった
  • お気に入りの毛布やベッドを変えた
  • 餌が変わった
  • トイレの砂が変わった など

解消方法・対策

引越しや住宅のリフォームで飼い主と一緒に猫の住環境が変わってしまうのは仕方がありません。そういった場合、これまで愛猫が使用しており、自分の匂いのついたキャットタワーやベッド、餌やトイレなど同じものを使用し早く新しい環境に慣れられるように工夫してあげましょう。

また、猫は繊細で敏感な動物のため餌やトイレが変わったことによりストレスを抱えてしまうこともあります。どうしても餌やトイレを変える必要がある場合はこれまで使っていたものから少しずつ変更していくようにするとよいでしょう。

2.外出

猫は自分のテリトリー以外の場所に連れていかれると不安を感じてしまうことが多いです。何度か外出を経験し外へ出る事に慣れている猫もいますが、慣れていない環境に行くとストレスを感じる猫は多いです。

外出例

  • 動物病院への外出
  • 飼い主とお泊り旅行
  • ペットホテルの宿泊 など

解消方法・対策

外出することで体調を崩してしまったり外出によるストレスを抱えやすい猫は外出を控える方がよいですが、治療で動物病院に連れて行かなければいけなかったり、飼い主の旅行などによりペットホテルに預ける必要があることもあるでしょう。外出時にはキャリーケースに愛猫を入れて運ぶため、そのような時に備えてキャリーケースに抵抗がないように家の中で普段からキャリーケースを活用しておくという方法があります。猫は暗いところや狭いところがすきですから、キャリーケースも隠れられる場所として設置しておくといった方法やキャリーケースに入るとおやつを与えるといった風に教えておくといった方法でキャリーケースに慣れておきましょう。

愛猫をキャリーケースに入れて外出する際には、キャリーケースを毛布で覆うなど周りの視線や音のストレスを軽減させてあげるように工夫しましょう。

3.音や匂い

愛猫が苦手な音や匂いでストレスとなっているケースがあります。人と同じように猫にも苦手なものがあります。平気な猫もいればドアチャイムの音が苦手だったり、アロマの匂いが苦手な猫がいたりとそれぞれです。愛猫はどういったタイプか知り、苦手なものは避けてあげるようにしましょう。

猫が苦手な音や匂い

  • 香水の匂い
  • アロマの匂い
  • 芳香剤の匂い など
  • 工事の音
  • 電話の音
  • チャイムの音
  • 掃除機の音
  • 洗濯機の音 など

解決方法・対策

愛猫が苦手な音や匂いから予防するには、愛猫が苦手な音を出さない、苦手な匂いのものを使わないといった対策が一番です。動物は大きな音や人間がいい匂いと感じるものが苦手なことも多いです。大きな音や生活音が苦手な猫の場合は、掃除をするときは別の部屋に猫を移動させたり、苦手な匂いのするものは部屋に置かないといった対策で愛猫をストレスから守ってあげましょう。

4.慣れない動物や人間

縄張り意識が強く憶病でデリケートな猫は、新しく自分のテリトリーに侵入してくる動物を警戒します。知らない人や動物が自分のテリトリーに侵入すると侵入者として愛猫にとってはストレスとなります。

■慣れない人動物や人間

  • 家族以外の人の訪問
  • 家庭に知らない動物を連れてくる
  • 新しく犬や猫などを迎い入れる

解決方法・対策

家族以外の人が自宅に訪問する事もあります。来客がある時に隠れて出てこない猫はそのままそっとしておいてあげましょう。普段から猫が好きな暗くて狭い隠れられる場所を用意してあげておくとよいです。無理に構おうとすると余計にストレスをあたえてしまうので驚かしたりしないことが大切です。

新しい猫を迎い入れる場合には、先住猫を優先することが重要です。最初のうちは部屋を分け慣れたことに引き合わせるなどして新しくやってきた猫の匂いや存在に慣れるまで待つことが大切です。その他、犬と猫の同居については、「犬と猫の同居は問題ない?犬と猫が仲良く暮らすための注意点」の記事を参考にしてください。

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5.運動不足

適度な運動はストレスや肥満の予防に重要!

猫も運動不足の時はストレスの原因となります。猫は本来、狩りが得意な動物で本能で素早く動くものをみると追いかけて捕えようとします。狩猟本能がある猫は今でも高いところに飛び乗ることが得意で跳躍力が優れた動物です。家の中で飼育されている猫もキャットタワーなどの用意や定期的に猫用のおもちゃで遊んであげたりと運動不足を解消してあげましょう。適度な運動はストレスや肥満の予防に重要です。

猫のストレスと病気

猫のストレス行動は、体調に異変があるときにも表れる症状のため、ストレスが原因なのか病気が原因なのか見極めるのは難しいです。食欲の低下や寝てばかりいるといった変化は病気が原因である可能性もあります。ストレスによる一過性のものであれば、環境を整えてあげる事で一時的な症状として自然に解決していくでしょうが、別の病気が潜んでいる場合は早めに動物病院へ受診し病気の早期発見と早期治療が大切になります。

ストレスが原因の体調不良と病気が原因である場合を見分ける目安を紹介します。

  • 2日以上食欲不振、嘔吐が続いている
  • 下痢、嘔吐が続き悪化している
  • 何日も寝てばかりいて動こうとしない

また、ストレスは病気の原因にもなってしまう厄介なものです。猫は繊細で憶病な動物ですからストレスを溜めやすく日常のちょっとした変化がストレスとなってしまうことも多いです。愛猫の性格をしり、ストレスを軽減させてあげる事が病気の予防のためにも大切なことです。

猫の医療費はペット保険で備える

猫は、自分自身にケガや病気などの体調の異変を感じていてもそれを隠そうとする動物です。そのため、病気が悪化してしまい動物病院に連れて行ったときには病気が進行してしまっているといったこともあります。猫はストレスを溜めやすい動物のためちょっとした環境の変化でも体調に異変が現れる事があります。ストレスと病気が原因で異変が現れているのかの判断はなかなか難しいですが、愛猫の異変で不安なときは動物病院で検査してもらうとよいでしょう。

ペットを動物病院につれていくと当然医療費がかかります。ペットの医療費は人にあるような健康保険制度がないため全額飼い主の自己負担になります。そのため、愛猫に少し異変を感じてもはっきりとした体調の悪化が見られないと動物病院への受診をためらってしまう飼い主もいるでしょう。しかし、猫は体調不良を隠す動物で病気が分かった時には悪化しているということも多いため飼い主が早期発見・早期治療を意識してあげることが大切です。そんな時、ペット保険の加入があれば費用の心配なく動物病院を受診できるでしょう。

ペット保険は、ペットが病気やケガで治療を受けた場合にかかった費用を限度額や一定割合の範囲で補償する保険です。一定の限度額以内であれば保険対象の治療費の100%を補償するというプランもありますが、多くのペット保険では治療の70%や50%を補償するという形になっています。さらに、ペット保険は基本補償である「通院補償」「入院補償」「手術補償」の組み合わせで選択し加入します。愛猫に病気やケガの疑いがあった時に早期に医療費を心配することなく早期に動物病院で診察に向かえるようにペット保険があると心強いでしょう。

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