ペット保険の基礎知識

ペット保険で去勢・避妊手術は補償される?

2020年6月10日

犬や猫を飼う場合、病気の予防や発情によるトラブルを防ぐために去勢手術や避妊手術を行うことがあります。手術の際にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?また去勢・避妊手術の費用はペット保険の補償対象となるのでしょうか?

去勢・避妊手術は補償対象外

去勢手術や避妊手術にかかる費用はペット保険の補償対象外となります。なぜなら、ペット保険は病気やケガの治療費を補償するものだからです。去勢・避妊手術は健康体に施す処置であり、病気やケガの治療には当たらないため補償の対象とはなりません。しかし、子宮や卵巣、精巣等の治療のために去勢・避妊手術を行った場合は補償対象となることもあります。ペット保険によって扱いが異なるため、契約前にしっかりと確認するようにしましょう。 

去勢・避妊手術の費用はいくらかかる?

去勢・避妊手術はペット保険の対象外となるため、手術代や医療費は全額自己負担となってしまいますが、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(令和3年度)」より去勢・避妊手術の中央値を紹介します。なお、以下の診療料金に加えて初診料や麻酔料等がかかり、全身麻酔の診療料金の中央値は11,250円です。

去勢・避妊手術の診療料金中央値
去勢17,500円12,500円
避妊(卵巣切除)27,500円22,500円
避妊(卵巣子宮切除)27,500円22,500円

出典:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(令和3年度)」

犬の場合

犬(10kg)の場合、オスの去勢手術は17,500円、メスの避妊手術は27,500円が中央値となっています。体重別に料金が定められていることが多く、中型犬や大型犬になると手術代の費用がかかる可能性があります。

猫の場合

猫の場合、オスの去勢手術は12,500円、メスの避妊手術は22,500円が中央値となり、犬に比べて費用が低い傾向にあります。

犬、猫ともにメスの避妊手術は手術が複雑になるため、オスの去勢手術よりも多くの費用がかかる傾向にあります。去勢・避妊手術はペット保険の対象外になりますが、自治体や動物愛護団体によって手術に補助金が出されていることがあります。自己負担で支払う費用も抑えられるため、お住まいの自治体で助成金の対象となっているのか一度調べてみるとよいでしょう。

去勢手術や避妊手術のメリット・デメリットは?

健康な犬や猫の去勢手術や避妊手術は義務付けられているわけではなく、飼い主の判断に委ねられています。人間の都合で生殖機能を奪うことにもなるため、手術をおこなうか悩んでいる方もいるかもしれません。それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで決めていきましょう。 

メリット

病気を予防できる

去勢・避妊手術によって特定の病気を未然に防ぐことができます。オスの場合は前立腺や精巣の病気、メスの場合は卵巣・子宮の病気や乳腺腫瘍の予防につながります。

発情期によるストレスを軽減する

犬や猫が発情期になると、落ち着きがなくなる、鳴き声が大きくなる等の行動が出ます。オスはマウンティング行為が増える、攻撃的になることもあります。また、猫は異性を求めて脱走する可能性もあるので、室内飼いの場合は注意が必要です。去勢・避妊手術をおこなうことで発情期のストレスから解放され、トラブル行動を防ぐことに繋がります。

望まない妊娠を避けられる

いくら飼い主が妊娠を避けていても、他の飼い犬や飼い猫と接触し妊娠してしまう可能性があります。特に発情期になると異性を求めて脱走することも起こり得ますので注意が必要です。
犬や猫は1回で平均5頭の出産をします。すべての子犬・子猫に飼い主が見つかれば安心ですが、1人の飼い主が飼える犬や猫の数にも限界があり放っておくと多頭飼育崩壊を招いてしまいます。こうした不幸な犬や猫を減らすためにも、繁殖を望まない場合には去勢・避妊手術を行うことが勧められています。

デメリット

子孫を残せなくなる

当たり前のことですが、去勢・避妊手術をすると繁殖能力が失われます。一度失ったら元には戻りませんので、今後愛犬や愛猫の子どもが欲しいと思う可能性が少しでもあるのなら、慎重に検討していきましょう。

全身麻酔のリスクがある

一般的に、去勢・避妊手術は全身麻酔の処置をしたうえで手術をおこないます。少なからず副作用などのリスクがあるため、愛犬や愛猫に全身麻酔をおこなって大丈夫だろうかと心配になる方もいるかもしれません。手術前に血液検査やX線検査をおこない、健康状態を確認しておくことでリスクを最小限に抑えましょう。また、高齢になるほど全身麻酔の負担が大きくなるため、若くて健康なうちに手術をしておくことも重要です。

太りやすくなる

手術によって精巣や卵巣が取り除かれると基礎代謝が低下します。消費エネルギー量が減っているため、手術前と同じような食事をしていると太りやすくなる点には注意しましょう。低カロリーの去勢・避妊後のフードも多数ありますので、活用してみるのもよいでしょう。

よくある質問

去勢・避妊手術以外にペット保険の補償対象外になるものは?

ペット保険の補償対象とならないものには妊娠・出産にかかわる費用、予防接種やワクチン接種、健康診断費用、契約の始期日前にかかっていた病気やケガ、先天性異常、予防接種により防げる病気などがあります。何が補償対象とならないかは保険会社によって細かい部分が違うこともありますので、契約前にしっかりと確認するようにしましょう。

去勢・避妊手術はいつおこなう?

一般的には生後6か月~12か月頃に手術をおこなうことが目安になっています。特にメスの場合は、最初の発情期を迎える前に避妊手術をすることで乳腺腫瘍の発生率が大幅に下がるといわれています。犬は犬種や体格によっても最適な時期が変わってきますので、かかりつけの動物病院に相談しながら決めていくのがよいでしょう。成犬、成猫になっても手術は可能ですが、年齢を重ねるにつれ手術のリスクが高くなる点には注意が必要です。

まとめ

去勢・避妊手術は病気やケガの治療には当たらないのでペット保険の補償対象外です。ただし、他の傷病の治療のために去勢・避妊手術を行ったという場合には補償対象となることもあります。去勢・避妊手術には数万円の費用がかかります。ペット保険では補償の対象とはなりませんが、自治体や動物愛護団体で助成金を出している場合もありますので一度調べてみるとよいでしょう。

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならずペット保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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