猫との暮らし

梅雨になると猫の元気がなくなる?湿気対策で乗り切ろう!

梅雨の時期になると雨の日が続いて家の中もジメジメしてきますよね。気分も憂鬱になりがちですが、愛猫もなんだか元気がないような…?そんな時は湿度が原因かもしれません。愛猫の体調にも影響を及ぼす可能性があるため、梅雨の時期は湿気対策をしましょう。

梅雨に気を付けたい病気は?

湿度が高くなるとノミやダニが繁殖しやすくなります。カビも発生しやすくなり、皮膚炎などを引き起こすこともあります。そんな梅雨の時期に注意したい病気を紹介します。

猫ノミが原因となる病気

猫ノミが繁殖しやすい条件は気温18~27度、湿度75~85%といわれています。そのため、春から夏にかけては特に繁殖しやすいため、注意する必要があります。

アレルギー性皮膚炎

普通、猫ノミに刺されてもかゆみや皮膚にブツブツができる程度で治癒していきます。しかし、猫が猫ノミにアレルギー反応を示すようになると腰や首、肩にかけて発疹ができ、強いかゆみを伴います。激しいかゆみから掻くことで脱毛などの症状がみられることがあります。

瓜実条虫症

猫ノミは瓜実条虫(サナダ虫)の幼虫を体内に持っていることがあります。そのノミを猫がグルーミングのタイミングなどで飲み込んでしまうと瓜実条虫が猫の体内で成虫となり、下痢や嘔吐、腸炎を引き起こします。猫ノミ自体は人に寄生することはありませんが、猫ノミが運んだサナダ虫は犬や人へも寄生することがあります。

猫ノミを見つけたら?

もしも猫にノミが見つかった場合は駆除してあげましょう。しかし、見つけても潰してはいけません。潰してしまうと卵が飛び散ってしまう可能性があるため、猫ノミを見つけたら粘着テープにくっつけて取り除き、ノミ取りシャンプーなどで体をきれいに洗ってあげることである程度退治できます。
ただし、既に刺されているなどの心配もあるため、確実に猫ノミの駆除を行う必要があります。動物病院を受診し状態を確認してもらい駆除薬などの処方を受けるようにしましょう。

皮膚炎

皮膚や被毛に真菌(カビ)が感染すると皮膚糸状菌症になることがあります。免疫機能が未熟な子猫や免疫力が落ちている高齢猫に感染しやすく、脱毛やフケ、皮膚炎を起こすことがあります。
もし感染した場合は動物病院を受診し、抗真菌薬を含んだ塗り薬の使用や抗真菌薬を内服することで治療していきます。接触により人や他の動物にも感染することがあるため、感染したらすぐに治療をすることで感染拡大を防ぐことができます。

外耳炎

猫の皮膚や外耳道にはマラセチアという常在菌がいます。人や猫、犬などの皮膚に常在する真菌(カビ)で、健康な皮膚の状態では悪さをすることはありません。猫の耳には自浄作用があり、耳の掃除をしなくても耳の奥の汚れが外へ出るようになっています。
耳の中の湿度が高くなったりすると皮膚のそうした機能が働かなくなってしまい、マラセチア菌が増殖し外耳炎を引き起こすことがあります。マラセチア菌が増殖すると耳から独特の臭いにおいがします。外耳炎になってしまうと自然に治ることは難しいため、動物病院を受診し適切な治療を受けましょう。
特に湿気が多い梅雨の時期から夏にかけては耳の中の湿度も高くなりやすいです。湿度が高くなると細菌や真菌が繁殖しやすくなるので外耳炎に注意しましょう。

食中毒

気温や湿度が高くなると食中毒が発生しやすくなります。特に水分量が多いウェットフードは出しっぱなしにしておくと雑菌が増殖してしまうため、早めに使い切るようにしましょう。ドライフードは水分が少ないため傷みにくいですが、湿気を吸って水分含有量が増えるとカビが発生する可能性があります。開封後は空気が触れないように密閉し、フードを長時間出しっぱなしにしないことで食中毒を防ぎましょう。
また、手作りのごはんも傷みやすいため注意が必要です。猫の水分補給として便利なウェットフードや手作りごはんですが、梅雨時期は雑菌が増えやすいため長時間置いたままにしておくのは避けた方がよいでしょう。こまめに水を替えたり、ごはんを食べた後の食器を洗ったりすることも予防のために有効です。

梅雨を快適に過ごすために

猫にとって快適に過ごせる温度は25度前後、湿度は40~60%といわれています。梅雨時期の湿度は80%以上になることもあり、猫にとっては不快に感じてしまうと考えられます。
猫は人と比べて汗腺が発達していないため、汗をかいて体温調節を行うことが苦手です。グルーミング(被毛をなめて毛づくろいする行為)で濡れた毛の気化熱を利用して体温調節を行っていますが、湿度が高くなると濡れた毛が乾きにくくなるため体温がうまく下がらなくなります。特に日本のような高温多湿の環境ではなかなかうまく調節できません。愛猫の体温調節のためには、適切な温度と湿度を保ってあげましょう。また、ノミ等の繁殖を防ぐために部屋をこまめに掃除し、トイレを清潔に保って雑菌の繁殖を防ぐことも大切です。

換気をする

湿度を下げるためには窓を開けて換気する方法があります。手軽に空気を入れ替えられますが、窓を開けると猫が脱走してしまう危険性があるので注意しましょう。網戸にしていても猫によっては自力で開けたり、引っかいて穴をあけたりしてしまうこともあります。換気をする時には脱走防止のためペット用の網戸やフェンス、メッシュシートを活用しましょう。

エアコンのドライ(除湿)機能や除湿器を使用する

窓を開けることが難しい場合は、エアコンのドライ(除湿)機能や除湿器を使用して湿度を下げ、湿度40~60%を保つようにしましょう。猫にエアコンの風が直接当たらないように、風量や風向きを調整してあげましょう。

トイレを清潔に保つ

梅雨になると猫のトイレのニオイが気になる方もいるかもしれません。猫の排泄物には雑菌がいるため、湿度が高くなって雑菌が繁殖するとイヤなニオイの原因となるのです。
トイレのニオイを防ぐためには、排泄物をすぐに取り除くことに加え、猫砂をこまめに取り換えてあげましょう。手間ではありますが、2週間に1回は猫砂をすべて捨てて新しい猫砂へ全量交換をすることで雑菌の繁殖を抑えられます。さらに、交換時にトイレを丸洗いしよく乾燥させると清潔なトイレを保つことができます。

まとめ

梅雨の時期にはノミやカビ、菌が増えやすく様々な病気を引き起こす可能性があります。愛猫と梅雨を快適に過ごすために、温度と湿度を管理していつもよりも意識的に清潔な環境づくりをしていきましょう。そして、もし愛猫の体調が悪いと思ったら、すぐに動物病院へ連れていき重症化を防いであげることが大切です。
愛猫は家族の一員です。もし病気やケガをした時には飼い主が責任をもって医療ケアをする必要があります。しかし、猫には人のような健康保険制度はありません。もし愛猫がノミに刺されたり、皮膚炎や外耳炎になったりして治療や長期間の通院が必要になると、治療費として数万円、数十万円とかかってしまうこともあります。医療費は全額自己負担となるため、急な出費に不安がある場合はペット保険で備える方法も考えてみませんか。

ペット保険とは

ペット保険は、ペットが病気やケガで治療を受けた場合にかかった費用を限度額や一定割合の範囲で補償する保険です。一定の限度額以内であれば保険対象の治療費の100%を補償するというプランもありますが、多くのペット保険では治療の70%や50%を補償するという形になっています。さらに、ペット保険は基本補償である「通院補償」「入院補償」「手術補償」の組み合わせで選択し加入します。愛猫に病気やケガの疑いがあった時に医療費を心配することなく早期に動物病院へ向かえるようにペット保険で備えていきたいですね。

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならずペット保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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