猫との暮らし

猫の年齢は人だと何歳?平均寿命は?

2021年6月3日

猫などの動物は見た目では年齢がわかりづらいものです。猫の成長段階に合わせたフード選択やケアの理解に人間の年齢に換算して考える人もいるでしょう。猫は人の年齢に換算するとどのくらいのスピードで成長し、平均寿命は何歳くらいなのでしょうか。また、猫も高齢期になれば動物病院に通う頻度も高くなります。猫の医療費に備えるペット保険について紹介します。

猫の年齢換算表

猫の年齢を人間に換算するという方法は、人間が編み出した考え方であり、あえて人間の年齢に換算する必要はないという考えもありますが、家族の一員である愛猫の年齢的な健康状態の変化を分かりやすく理解するためにも知っておくと便利かもしれません。

猫は1歳で人間の成人年齢になる

現在、猫の年齢を人間に換算する方法として最も一般的な方法となっている計算方法は下記になります。猫は2歳で年齢に換算すると20歳程度になりその後1年ごとに人間の4年分成長するとされています。1歳半で20歳、2歳で24歳と考え計算していきましょう。猫の年齢による健康状態も猫の種類や飼育環境によって大きく変わります。完全室内飼いの猫、外にも行き来が可能な飼育スタイルの猫、野良猫、猫の種類などによっても異なります。あくまでも目安として参考にしましょう。

■人間に相当する年齢 = 24 + (猫の年齢 - 2)×4

【人間の年齢に換算/目安】

猫の実年齢人間の年齢に換算猫の実年齢人間の年齢に換算
1ヶ月1歳7歳44歳
2ヵ月3歳8歳48歳
3ヶ月5歳9歳52歳
6ヶ月9歳10歳56歳
9ヶ月13歳11歳60歳
1歳18歳12歳64歳
1歳6ヶ月20歳13歳70歳
2歳24歳14歳74歳
3歳28歳15歳78歳
4歳32歳16歳82歳
5歳36歳17歳86歳
6歳40歳18歳90歳

猫の平均寿命は15.45歳

一般社団法人 ペットフード協会が発表する「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」によると、2020年の調査結果で猫の平均寿命は15.45歳となっています。一般世帯で飼育されている猫の調査結果ですが、完全室内飼いの猫と外にも行き来が可能な飼育スタイルの猫と合わせた合計では過去5年間で平均寿命が最も長いです。猫の平均寿命も延びているという事が分かります。

【年代別猫の平均寿命】

一般社団法人 ペットフード協会「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」主要指標サマリーより

猫の平均寿命を飼育状況別にみると、室内で飼育されている猫の方が寿命が長い傾向にあることが分かります。猫の16歳というと人間では82歳ですね。日本人の平均寿命も令和元年データによると男性で81.41歳、女性で87.45歳(厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」より)となっていますので、人も猫も年齢に応じた体力の衰えが変わらないと考えると猫の年齢を人に換算することによって愛猫の年齢に応じた現在の体力や健康状態を理解しやすいかもしれません。

外に自由に行き来できるような環境で飼育されている猫を見てみると13.57歳と室内飼いの猫より平均寿命が短いようです。猫の13歳は人に換算すると70歳です。猫が外を出歩くような環境は、猫同士のケンカによる負傷や交通事故に遭ってしまうなど死傷リスクも高くなります。その分、平均寿命も室内飼いの猫に比べて短くなってしまっているのかもしれません。

世界一長寿の猫は、38歳!

世界では、38歳3日で亡くなった長寿の猫がギネス記録になっています(2021年6月時点)。アメリカで飼われていた猫でCreme Puff(クリーム・パフ)という名前のメス猫のようです。38歳は人の年齢に換算すると170歳ですからすごいですよね。とても良い環境で生活していたのでしょう。日本では、公益財団法人日本動物愛護協会(JSPCA)が飼い主からの申請で長寿の犬や猫を長寿動物として表彰していたりします。毎年、表彰された長寿の愛犬や愛猫が発表されており確認することができます。2019年度では27歳のミックスの猫が最高齢で表彰されています(公益財団法人日本動物愛護協会_長寿動物表彰)。犬や猫を飼っている人はギネス記録や日本一の長寿を目指してペットとのライフスタイルを楽しく過ごしていけるとよいですね。

愛猫の健康管理と病気の早期発見

猫の健康管理は飼い主の努めです。猫がかかりやすい病気を紹介します。小さな異変にいち早く気づいてあげることで病気の早期発見と治療が可能になるでしょう。

猫と腎臓病

猫に最も多い病気に「慢性腎臓病(腎不全)」があります。慢性腎臓病は腎臓の機能が長い年月をかけて徐々に低下していく病気です。腎臓は人間同様、一度壊れてしまうと再生しない臓器です。高齢の猫の大半が腎臓病になると言われているほど猫にはポピュラーな病気です。猫が腎臓病を患いやすい理由は、はっきりと分かっていません。しかし猫は普段から水を飲む量が少ない動物です。ですから、腎臓に負担をかけやすい食生活になってしまうのかもしれません。愛猫の腎臓病予防のためにも飼い主が普段から水分を摂取しやすい環境作りや、食生活に気を使ってあげるとよいでしょう。

食事の時にはきれいな水を傍に用意する、食事と一緒に水分が摂取できるウェットフードを与えるなど、フードも工夫してあげることでいつまでも健康でいられる可能性が高くなります。

猫と歯周病

猫に多い病気に歯周病もあります。猫は歯石が貯まりやすく歯周病になりやすいとされています。猫の腎臓病予防のためにウェットフードを選択する飼い主も多くこれまでウェットフードの方がドライフードより歯周病になりやすいのではないかとの考えもありました。しかし、最近ではドライフードでもウェットフードでも歯周病の原因となる歯石付着への影響は変わらないとされています。歯石の蓄積も猫の年齢に応じて高くなります。飼い主の毎日のケアが大切になりますので注意してあげましょう。

猫と尿路疾患

猫は、下部尿路感染症や尿路結石、膀胱炎といった尿路疾患にかかりやすい病気です。猫は環境の変化が苦手な動物です。生活環境におけるストレス、運動不足、食生活など様々な要因で尿路疾患になってしまう事があります。猫の排泄の状態が分かりやすい猫砂も種類が豊富に販売されていますので毎日の健康管理に生かすとよいでしょう。排尿の回数が増えていたり薄い尿が多く出ているような状態であれば泌尿器系の病気を患っている可能性があります。その場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

猫の医療費の備えにペット保険を検討しよう

現代では、猫に限らずペットは家族の一員として飼育されていることが多いです。家族の一員である動物も人と同じくケガをしてしまったり、病気になってしまう事があります。猫には猫のかかりやすい病気があり、ケガや病気による治療も人と勝手が異なります。人のように薬局で販売されている市販の薬で対応するということも難しいです。ですから、ペットに異変を感じた時は動物病院を受診しますが、ペットは人のような健康保険制度がないためケガや病気になってしまった時の医療費は飼い主の全額自己負担です。猫のかかりやすい病気で長期の通院が必要になってしまったり、手術が必要な病気で高額な医療費を負担しなければいけなくなるリスクに備えるためにはペット保険で備えるという方法があります。

ペット保険は、ペットが病気やケガで治療を受けた場合にかかった費用を限度額や一定割合の範囲で補償する保険です。ペット保険に加入していれば、一定の費用については保険から補償が受けられるため急なペットの体調不良でも医療費負担を軽減することができます。ペット保険は民間の保険会社が販売しているものなので、加入に条件が設けられています。ペット保険の年齢条件では、病気やケガのリスクが高くなる高齢のペットは加入できない場合が多いです。ですから、ペットが若く元気なうちに将来の医療費に備えたペット保険の加入を検討しておくとよいでしょう。

まとめ

猫は飼育環境や種類によって成長スピードは異なりますし、人間の年齢に換算して考えるのはナンセンスのような気もします。しかし、人が猫の年齢を人間の年齢に換算して考えるのは、猫の年齢を考えたケアや年齢に応じたライフスタイルの準備をより身近に考えられるようになるからかもしれません。猫が人間より速いスピードで歳を取るという事は体力も人の倍のスピードで衰えていくという事でもあります。猫オーナーの方は、愛猫の年齢に合ったケアができているか、人と同じ時間軸で考え愛猫に無理をさせてしまってはいないかなど猫の成長と同時に振り替える機会を設けてみるのもよいかもしれません。その時には、猫の健康状態なども確認する機会に出来たらよいと思います。今は元気な猫も猫がかかりやすい病気になってしまったり家庭の中で思いもよらぬケガをしてしまう事があります。そのような時に猫にかかる医療費が家計の負担になってしまわないか、ペット保険で備えておく必要があるか検討してみるとよいでしょう。

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