ペット保険の基礎知識

ペット保険と貯金、どっちがいい?

2020年7月16日

ペットには公的保険がなく治療費が全額飼い主負担となるので、治療費のために何らかの備えをしておくことが必要です。そのための保険としてペット保険がありますが、掛け捨ての保険であることや保険料からペット保険に入るよりもその分をペットのための貯金とした方が良いと考える人もいます。ペット保険と貯金はどちらがよいのでしょうか?

ペット保険はどんな保険?

ペット保険とは、ペットが動物病院で病気やケガの治療を受けたときにかかった費用に対して保険金を受け取れる保険です。ペットには人間のような公的医療保険がないので治療費は全額飼い主負担となってしまいます。入院や手術が必要になると治療費として数十万円や百万円といった金額がかかることもあります。ペット保険に加入していればその費用の一部について保険金で補うことが可能です。

多くのペット保険では、保険の対象となる治療でかかった費用に対して50%や70%などの補償割合をかけた金額が保険金として支払われます。例えば補償割合が70%で治療費として1万円かかった場合、保険金として7,000円受け取ることができ、残りの3,000円は自己負担となります。なお、通院1日あたりの限度額や手術1回あたりの限度額、免責金額の設定がある場合があり、そうした場合は受け取れる保険金が70%などの補償割合に満たないこともあるので注意してください。

ペット保険で備えるメリット・デメリット

メリット

補償開始後すぐに病気・ケガをしても保険金を受け取れる

待機期間が過ぎ(ないペット保険もありますが)、補償を受けられるようになってすぐに病気やケガをしても保険金を受け取ることが可能です。貯金の場合は十分に貯まっていない可能性が高いです。なお、契約前にすでにかかっていた病気・ケガについては補償対象外なので注意してください。

特約で賠償や葬儀費用にも備えられる

ペット保険の特約には、ペットが他人にケガをさせてしまったり他人の物を壊してしまったりして損害賠償責任を負った場合に補償を受けられるものや火葬代や葬儀費用について補償を受けられるものもあります。犬の場合、毎年4,000件以上の噛みつき事故が起きています(出典:環境省「犬による咬傷事故状況(全国計:昭和49年度~平成30年度)」)。ペット保険以外でも備えられますが、何も備えがない場合は万が一の備えがあると安心です。

デメリット

いくらかの現金は必要

ペット保険に入ってもいくらかの現金は必要となります。ペット保険の多くは治療費の70%や50%の補償を受けることができるような内容となっています。一部の保険会社で補償割合100%のペット保険も販売されていますが、支払限度額などの制限や補償対象外の治療があるので全く自己負担がないわけではありません。また、窓口精算できない保険会社の場合は一度自分で全額治療費を払う必要があります。そのため、ペット保険に入っていてもいくらかのお金の用意は必要です。

保険料が値上がりしていく

ペット保険は基本的に1年更新の保険で、更新のたびに年齢に合わせた保険料が計算されます。犬や猫も人間と同じように年齢を重ねるほど病気のリスクも高くなっていくので、更新のたびに保険料が値上がりしていくことになります。加入するときの保険料だけでなく、将来の保険料も見据えてペット保険を選ぶ必要があるのです。

貯金で備えるメリット・デメリット

ペット保険ではなく貯金で備えればよいという意見もあります。貯金でペットの治療費に備えるメリット・デメリットを紹介します。

メリット

健康なら手元に残る

ペット保険は掛け捨ての保険なので、ペットがずっと健康であればその分の保険料が手元から消えるだけという見方も可能ではあります。しかし、貯金で備えるのであればペットがずっと健康な場合は手元にその分のお金が貯まることになります。

葬儀費用や次のペットの購入費用などにも使える

貯金で貯めたうち治療費として使わなかった分の使い道は自由です。ペットが亡くなってしまったあとの葬儀費用や次のペットを迎い入れるときのための資金などに回すこともできます。

デメリット

十分に貯まる前に高額な治療費がかかることもある

「貯金は三角、保険は四角」という言葉もありますが、貯金は時間とともに貯まっていくものなので、貯め始めのころに大きな治療費がかかったら足が出てしまうことになります。ペットが若いうちは病気のリスクも低いですが全くかからないというわけではありません。お金が足りずに必要な治療をしてあげれなかったということになる可能性もあります。

貯金分で足りるとは限らない

貯金がある程度貯まった後でも、その貯金分だけで治療費が全額賄えるとは限りません。ペット保険の保険料分を代わりに貯金するという方法だと、入院・手術で数十万円や百万円などの金額が必要になったら貯金分が枯渇してしまう可能性があります。そして、その状態からさらに入院・手術が必要となる可能性も否定できません。

別用途に使いこんでしまう可能性もある

ペットの治療費のために貯金しようと思っていても別用途に使いこんでしまって必要なときに貯まっていないということもあり得ます。貯金だと自由に使ってしまえるので、別用途に使ってしまわないような工夫か固い意志が必要となります。

大きな出費に耐えられないのならペット保険は必要

ペット保険で備えるメリット・デメリットと貯金で備えるメリット・デメリットを紹介してきましたが、結果的にどちらで備えるべきなのでしょうか。人によっていろいろな考え方があると思いますが、ペットの治療費として大きな金額が必要となった時にその支払いに耐えられるのかというのを一つの基準として考えてみるとよいかもしれません。

ペットがいつ病気やケガをするのかはわからず、貯金で備えようと思っていても十分な金額が貯まる前に治療費が必要となる可能性もあります。そうなった時にその出費に耐えられそうにないのであれば、治療費の助けとしてペット保険は必要でしょう。逆に治療費として数十万円や百万円などの金額を支払っても家計に影響がないのであれば必ずしもペット保険に入る必要はありません。

どちらかのみで備えるというのではなく、十分な貯金が貯まるまでは万が一の備えとしてペット保険に加入し、十分な貯金が貯まったら貯金のみに切り替えるというような方法も考えられるでしょう。

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