ペットとの暮らし

ハムスターはペット保険に入れる?ハムスターがかかりやすい病気と治療費は?

キャラクターとしてもかわいらしいハムスターは飼育が比較的簡単なため一人暮らしやペット初心者でも飼いやすいペットです。ハムスターは犬や猫といった代表的なペットに比べ体がとても小さく多くの場合、専用のケージの中が飼育場所になります。体が小さいハムスターは種類によって平均寿命が多少異なるもののおおよそ2~3年とされています。他のペットと比較しても寿命が短く一緒にいられる期間が短いハムスターですが、かわいがっている飼い主であれば、元気で活発に寿命を全うしてほしいと願っているはずです。そのようなハムスターは病気やケガに備えてペット保険に加入することはできるのでしょうか。

ハムスターはペット保険に入れる?

ペットとしてハムスターを飼育する場合、ハムスターはエキゾチックアニマルに分類されるため一般的なペット保険には加入できません。

しかし、近頃では、エキゾチックアニマルを対象としたペット保険もいくつか販売されています。エキゾチックアニマルが対象のペット保険であれば、ハムスターが対象となっていることも多いです。

ハムスターが加入できるペット保険も一般的なペット保険(犬・猫)と基本補償(「通院補償」「入院補償」「手術補償」)は変わりません。ハムスターが病気やケガで治療を受けた場合にかかった費用を限度額や一定割合の範囲内で補償します。

ハムスターは小動物の中でも体が小さく平均寿命が2~3年となるため、ペット保険の加入年齢は満2歳未満と設定されていたりします。ハムスターは体温調節が苦手でストレスに弱い動物です。季節の変わり目やストレスで体調を壊してしまうこともあるためペット保険の加入を検討するのであれば早めがよいでしょう。

①通院費用の補償病気やケガなどにより獣医師の診察を受けた場合の診療費用・処置費・処方薬代など
※薬の処方代は、治療が目的の場合に補償対象となります。
②入院費用の補償病気やケガなどにより入院にかかった医療費用
③手術費用の補償病気やケガで手術をしたときにかかった医療費用

ハムスターが加入できる『ペット保険』

  • エキゾチックアニマルを対象としたペット保険
  • 加入年齢:0歳~満2歳(商品によって異なる)
  • 病気やケガによる治療費用を限度額や一定割合の範囲内で補償

ハムスターがかかりやすい病気

小動物のハムスターは、とても小さく体調不良による免疫力の低下から感染による病気を引き起こしやすいです。また、骨が細いにもかかわらず回し車でぐるぐる回っているイメージの通り活動的な動物なためケージ内での事故も多いです。

皮膚の病気

ニキビダニ症

ゴールデンハムスターに多い症状でさまざまな病気に併発して起こるようです。皮膚についていたニキビダニが免疫力の低下とともに増殖し毛量が徐々に少なくなり痒がるようになります。動物病院でニキビダニ症と診断を受けたら駆除薬、駆除剤の注射などで治療します。

真菌性皮膚炎

ケージの湿度が高くなり皮膚にカビが増殖することが原因で脱毛や白色のフケが出る病気です。痒がっている場合は、膿皮症を併発していたり、免疫力が低下するとニキビダニ症を発症したりしてしまいます。若いハムスターに多く発生し、多頭飼いをしている場合は他のハムスターに移ることもあるため脱毛やフケが出ているなど異常を発見したら早めに動物病院で治療を受けましょう。飲み薬や塗り薬などで治療します。ケージの清掃など適度に行ってあげましょう。

アレルギー性皮膚炎

木材や食べ物のアレルギーが原因で脱毛や皮膚が赤くなったり、くしゃみをしたりするようになります。稀に肥満のハムスターでも肥満が原因で発症することがあるようです。お腹や胸などの部分に脱毛や発疹が出るようになります。アレルギーはその個体によって何がアレルギーの原因であるかは異なります。アレルギーとなっている物質を特定し避けることが予防になりますが、特定することが難しい場合が多いです。今、アレルギーを発症していないのであれば、むやみに生活スタイルを変えず慣れた環境を継続してあげることがベストでしょう。また、肥満にならないよう健康的な食事を適量与えるようにしましょう。

口の病気

不正咬合

ハムスターは切歯のみが生涯に渡って伸び続ける常生歯の動物です。その切歯が伸びすぎたために上顎と下顎のかみ合わせが悪くなりエサを食べることができなくなる症状です。ケージの金網部分を噛む癖がある場合などで嚙み合わせが悪くなり、切歯が過剰に伸びてしまうことで起こる事があります。不正咬合のハムスターは伸びた切歯を適切な長さに切断する治療が必要になります。

頬袋の炎症・膿瘍

口内の頬袋が傷着くことで炎症を起こすことがあります。ハムスターは左右に頬袋という食料をため込む袋を持っています。その類袋が炎症や感染、過形成などの理由により外に出てしまうことがあります。類袋が外に出てしまった状態は異常で自然に戻ることはなく、そのままの状態では死亡のリスクもあるため元の位置に戻す手術が必要になります。

耳の病気

外耳炎・中耳炎

耳に溜まった汚れから細菌が繁殖し耳の内側が炎症を起こして膿が出る病気です。フラフラして歩くようになり、耳の痒みから頭を振るようなしぐさをするようになります。耳に膿がたまり臭いがするようになったりするため早めに動物病院を受診しましょう。抗生剤の飲み薬で治療します。

目の病気

結膜炎

目をかいた時に傷つけてしまい、細菌が侵入してまぶたに炎症を起こしてしまう病気です。目を痒がるようになりかくことで眼球から出血することもあります。目ヤニが多くなり涙が出ているような様子があったり、瞼が腫れているように見えたら動物病院で診察してもらいましょう。点眼薬の投与で治療します。

白内障

老化による発症する病気で目が白くなり視力が低下する症状です。老化に伴う症状で完治は難しいためそのまま経過観察ということが多いです。ハムスターはもともと視力が弱く白内障が原因で寿命が短くなるといったこともありません。住み慣れた環境で快適に変わらず生活できるように心がけてあげましょう。

お腹の病気

ウェットテイル

寄生虫やストレス、細菌などの様々な理由で下痢を起こす病気です。正式名称は「増殖性回腸炎」または「伝染性回腸炎」といいます。しっぽやおしりが下痢で濡れたようになり脱水症状を引き起こし衰弱していくと危険な状態となってしまいます。治療は、抗生剤や抗菌剤、駆虫薬の投与を行ったり、下痢による脱水を防止したり改善したりする下痢止めの治療を行います。ウェットテイルは、多頭飼いをしている場合は他のハムスターに移る可能性があるため別のケージに移して飼育することが必要になります。

膀胱炎

体内で細菌が繁殖して起こる病気で血が混ざっているような赤色の血尿が出る症状です。細菌感染が原因で起こることが多いとされています。免疫機能が落ちているときに発症しやすいです。抗生剤の投与や止血剤で治療を行いますが、一度疾患すると再発しやすい病気です。薬だけの投与ではなく、低カルシウムの投与を心掛けるといった食事の改善などの指導を受ける場合もあります。食生活の改善、生活環境の改善でストレスを予防することが病気の予防になります。

骨の病気

骨折

ハムスターは体が小さく骨も細いため事故による骨折が度々起こります。複雑なつくりになっているケージがハムスターを骨折させてしまう原因になってしまうことも多く飼育環境下での事故による骨折が多いようです。ケージ内の細い場所に挟まってしまったり扉に挟まってしまったり、高い場所から落下した拍子に骨折してしまうことも少なくありません。

ハムスターが骨折してしまった場合の治療には手術による整複が挙げられますが、体が小さいハムスターにとって手術はとても困難で命に係わる場合も多いため獣医師と十分相談し治療方針について相談しましょう。手術が困難な場合はバンテージ処置が選択されますが、ハムスターがかじってしまうため思うようにいかないことも多いです。

ハムスターの腫瘍

ジャンガリアンハムスターは体表腫瘍が多く、ゴールデンハムスターは形質細胞腫やリンパ腫などの造血器系腫瘍が多いとされています。

治療方法

  • 外科的摘出
    リンパ腫以外の多くの腫瘍への治療は、外科的摘出手術が選択されます。摘出できない部位であったり、年齢、体力などにより手術ができない場合もあります。
  • 温熱治療・放射線治療
    摘出が難しい腫瘍は、温熱治療・放射線治療があります。ハムスターに実施できる動物病院がほとんどない現状があります。
  • 化学療法
    ハムスターの化学療法は確立されていませんが、抗がん剤(化学療法)という選択肢もあります。

ハムスターの治療費の備えにペット保険を検討しよう

ハムスターも病気やケガで動物病院で診察を受けると治療費がかかります。ペットの医療費は全額飼い主の負担です。上項で紹介したようなハムスターがかかりやすい病気になってしまうと自然治癒では難しくやはり動物病院を受診し治療を受けることが望ましいでしょう。手術が必要となれば数万円といった費用が必要になってしまいます。

【治療費(例)】

  • 診察料:約1,000円~5,000円
  • 薬代:約1,000円~3,000円
  • 手術:約10,000円~50,000円

生涯面倒をみる覚悟とケガや病気をしてしまった時に必要となる医療費などのことも考えておく必要があります。医療費に関しては、ハムスターが病気やケガをしてしまった時に備えてペット保険に加入しておくという方法があります。ハムスターのペット保険加入はだいたい満2歳以下となっているので飼育すると決めた時に検討しておくようにしましょう。

また、ハムスターのようなエキゾチックアニマルは、犬や猫を専門とする動物病院では診察が困難な場合もあります。そのため、ハムスターを診察してくれる動物病院を事前に探しておくことも大切です。

ハムスターの健康的な食事

ハムスターのエサは、ハムスター用のエサであるペレットがペットショップなどで販売されているので飼っているハムスターの好みに合ったものを選んであげましょう。ハムスターは、野菜も好んで食べます。ただし、水分が多い野菜は下痢になってしまうため与えないようにします。ネギや玉ねぎニラなどの中毒性がある危険な野菜にも注意が必要です。与えてもよい野菜を確認しておきましょう。ハムスターはひまわりの種やアーモンド、カボチャの種なども大好物です。しかし、これらは脂質が多いのでおやつという位置づけで、あくまでも主食はペレットや乾燥野菜となります。ペットショップなどにハムスター用のおやつも多く販売されています。これらも与える量には気を付けてあげましょう。肥満はハムスターにとってもさまざまな病気を引き起こす原因となります。与えすぎに注意し体重管理を気を付けてあげることがハムスターの健康に大切です。

ハムスターの食事

  • 主食は栄養バランスのよいペレットを中心に与える
  • 生野菜は下痢になってしまうリスクがあるため水分の多い野菜は避ける
  • 中毒性のある野菜はNG
  • 脂質の多い種類、おやつは与える量に気を付ける

【水分の多い避けたい野菜】

  • ほうれん草
  • レタス
  • きゅうり
  • トマト
  • リンゴ
  • いちご
  • ぶどう
  • バナナ など

【与えてはいけないNG食材】

  • ネギ
  • 玉ねぎ
  • ニラ
  • 長ネギ
  • チョコレート
  • アボカド
  • どんぐり
  • ニラ
  • ニンニク
  • たまご など

【量に注意したい食材】

  • ひまわりの種
  • アーモンド
  • カボチャの種
  • くるみ
  • 市販のハムスター用おやつ など

まとめ

ハムスターは、飼育が比較的簡単なため一人暮らしやペット初心者でも飼いやすいペットです。しかしながら、ケージ内でのケガや環境によりストレスから病気を発症してしまうなど体が弱いといった一面もあります。ハムスターが暮らす環境を快適に準備してあげることと適度な清掃で衛生面を保つことも大切になります。平均寿命が2年~3年といった短さですが一度迎えたペットは家族の一員ですから、平均寿命まで元気で暮らせるように健康管理には気を付けてあげましょう。また、ハムスターが入れるケガや病気をしてしまった時の医療費のためにペット保険の加入は必要かどうか考えておきましょう。

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