犬との暮らし

犬の健康的な睡眠時間はどのくらい?犬の睡眠不足とストレスとの関係

犬は1日どのくらいの時間寝る動物なのでしょうか。近頃では、犬も人と一緒に家の中で暮らしているという家庭は一般的になってきています。犬は、家の中で生活を共にするとなると飼い主と同じ生活習慣となることが多いです。人が活動する日中の時間は犬も起きており、人が寝る夜は犬も睡眠時間となり、起きる時間や寝る時間が飼い主に合わせたライフスタイルになることが考えられますが問題ないのでしょうか。人が活動している日中にリビングなどで寝ている姿を見かけたりしますが、犬が健康的に過ごすために必要な睡眠時間はどのくらい設ける必要があるのでしょう。よりよい睡眠は人にとっても健康維持のために重要ですがそれは犬も同じです。犬が快適に寝られる環境作りについても愛犬の健康のために考えてみましょう。

犬の健康的な睡眠時間

犬の必要な睡眠時間は犬の成長過程によって異なります。また、小型犬と大型犬では成長スピードが異なるため、犬種によっても異なります。良質な睡眠は愛犬の健康にも影響するので、犬が快適に寝られる環境作りを心掛けてあげましょう。

■犬が快適にすごしやすい温度

シングルコートダブルコート
夏場22~25度23~26度
冬場20~25度19~23度

愛犬用のベッドや毛布などを用意し居心地の良い寝床環境を作ってあげるとよいでしょう。

子犬期(1才まで)

子犬(パピー)の時期の犬は1日中寝て過ごします。生後3週間くらいまでの子犬は母乳を飲むとき以外はほとんど寝て過ごしています。生後2~3か月ほど経過すると歩き回るようになります。好奇心旺盛に様々なことを学習しようとする時期です。歩き回り周囲の臭いを嗅ぎまわって活発に動き回る時期になります。小さな体で活発に動き回るとエネルギーの消費も多いため沢山ミルクを飲み、睡眠をとってどんどん大きく成長していきます。まだまだ体は小さく成長のためにはミルクをたくさん飲んで睡眠をたっぷりとることが重要な時期になるため、1日の内の多くの時間を寝て過ごします。

子犬は、大体生後4~5か月程度の時期に摂取する3回目のワクチン終了後から外での散歩が可能と言われています。散歩もスタートし飼い主以外の人や他の犬との触れ合いも増えていき社会化を学んでいく頃になりますが、成犬になるまでは成長のための睡眠時間が十分必要な時期です。成犬前の成長期には無理をさせない適度な遊びの時間と体力を回復する睡眠時間にメリハリをつけることが大切です。メリハリをつける事は遊ぶ時間と休む時間の区切りを理解する躾にもなります。かわいい子犬の時期は一瞬で過ぎ去ってしまうため愛犬と長い時間遊びたい気持ちにもなりますが、愛犬の健やかな成長のためにたっぷりと睡眠時間を確保してあげましょう。

生後5か月以降は自我もしっかりと芽生え睡眠時間のタイプにも個性が出はじめます。この時期からの子犬は、平均的で12~16時間程度寝ますが、周囲の雑音も気にせず熟睡するタイプの犬もいれば、周りの様子に敏感でなかなか寝ない犬もいます。愛犬のタイプに合わせて寝床の環境を整えてあげましょう。

月齢睡眠時間
~生後3週間ミルクを飲んでいる時間以外は寝ている
生後2~3か月活発に動き回り始める時期。動いている時間とミルクを飲んでいる時間、排泄時以外は寝ている
生後4~5か月散歩がスタート。遊びに夢中になる時期だがメリハリをつけて睡眠時間をたっぷり設ける必要のある成長期
生後5か月以降平均的な睡眠時間は12~16時間程度で愛犬の正確に合わせて適度に睡眠時間を設けてあげる必要がある

子犬が夜になっても寝ずに遊んだり鳴いたりしている場合はどうすればいい?

子犬が夜になっても寝ずに遊んだり、鳴いたりしている場合は、昼間に寝ている時間が長く夜に遊び足りずにはしゃいでいる、かまってもらうために鳴いているなどが考えられます。生後2か月以降は活発に遊び始める時期です。成長のために十分な睡眠時間は必要ですが、昼間にしっかり遊ばせることも大切です。日中に体力が消耗しきれていない可能性がありますので人と生活リズムを合わせていくためにも日中しっかり遊んであげましょう。

また、空腹で鳴いている場合もあります。子犬の頃は体重に合わせて与えるミルクや離乳用のドックフードを増やしていく必要がありますので、食事量が適切かどうか確認してみましょう。

成犬

1歳を迎えると成犬期と言われます。犬は人間の2倍程度の睡眠時間を必要とする動物と言われており、1日に大体12~15時間程度睡眠が必要ということになります。

犬も野生の本能を持っています。外敵に襲われる危険がある中で暮らしていた名残で敏感で基本的には眠りが浅いため多くの時間を睡眠に費やす必要があるのです。そのため、人と一緒に暮らす犬が人の活動時間に合わせて睡眠時間が少なくなってしまうとストレスが溜まったり、体調が悪くなってしまうことがあります。人が活動している時間帯でも犬が適度に休憩時間を設けられる環境であれば休むことができるので問題ないでしょう。犬と長時間の外出を行うときにも休憩を挟むとよいでしょう。

飼い主の生活リズムが乱れるとそれに合わせて犬のリズムも乱れてしまいがちになります。生活リズムが崩れるとストレスの原因となって影響が出てしまうこともあるため、飼い主のライフスタイルの変化が犬にも影響を及ぼすことがあることを知っておきましょう。

成犬に必要な睡眠時間は12~15時間程度

老犬

犬は小型犬と大型犬では成長スピードが異なり、大型犬の方が早くに年を取ってしまいます。犬のシニア期は小型犬であれば10歳を超えたあたりくらいから大型犬であれば7歳くらいからです。

老犬になると体力の低下により寝ている時間や休んでいる時間が増えます。あまり動きたがらなくなっていきますが、寝てばかりいるとどんどん運動機能の衰えは加速していくばかりになってしまうので、適度な運動は重要です。体力を維持できるように、遊びやお散歩に工夫して誘うようにしましょう。

年齢睡眠時間
小型犬10歳くらいから18~20時間
大型犬7歳くらいから

夜にしっかり寝るようにするために

犬はもともと夜行性でオオカミの本能や習性を持っています。しかし、人と共に暮らすようになった現代の犬は人の生活に合わせて日中に活動し夜に寝る習慣に変化しました。もともと夜行性だった犬が人に合わせて夜にしっかり寝る生活に変化しましたが、睡眠時間を人の2倍必要とすることには変わりありません。そのため日中にゴロゴロ寝ている犬の姿を思い浮かべる人も多いでしょう。ただし、昼間に寝すぎたために夜寝れなくなってしまったり、夜間に行動するようになってしまっては人にもストレスが溜まり、人との共存も難しくなってしまいます。犬も夜にしっかり寝るように夜間の睡眠が快適になるような工夫をしてあげることは重要です。

夜間の快適な睡眠環境作り

夜にしっかり寝るための環境作りのポイントを紹介します。

ベッドの用意

体のサイズに合ったものを選びましょう。

  1. ドーム型
    犬はもともと暗くて狭い巣穴を寝床にしていた動物です。怖がりで憶病な性格の犬は、屋根のついているドーム(かまくら)型のベッドを選ぶとよいかもしれません。
  2. マット型
    マット型の別途は周囲がフラットな犬用のベッドです。防水素材となっていたり、洗濯が可能だったりと多種多様な種類が販売されています。
  3. ボックス型
    ボックス型のベッドは厚さが分厚い長方形や円形のベッドです。高さがあるため愛犬のサイズにフィットするサイズを選びましょう。

犬用のベッドはペットショップや通信販売などでもさまざまな種類のものが販売されています。カバーが洗えるタイプのものや防水になっているタイプのものは衛生的にもよいです。安価なタイプのものから高額のものまで販売されていますが、犬によっては家庭にある毛布だけで十分な場合、高価なものをそろえても気に入らずに使ってくれない場合もあります。愛犬の好みに合わせて選んであげるとよいでしょう。

ベッドの場所

寝床の場所選びも工夫してあげましょう。犬は寝床と排泄場所を分けます。寝床の近くで排泄したがりません。寝床の近くにトイレがあるとトイレの失敗にもつながってしまうためトイレと寝床は離して用意してあげましょう。犬もそれぞれ正確が異なり、家族の存在を感じる場所で落ち着いて寝たい犬もいれば、静かな場所で寝たい犬などさまざまです。騒がしい場所でも落ち着いていられる犬もいればストレスとなってしまう犬がいたり愛犬のタイプに合わせて寝床の場所を選んであげましょう。

睡眠不足とストレス

適度な睡眠がとれておらず、睡眠不足な状態が続くと犬もストレスでさまざまな問題を生じてしまう場合があります。

性格の変化

睡眠は、日中消費した体力の回復や脳のメンテナンスなどに重要な役割があります。睡眠不足により体力の回復や脳のメンテナンスが不足している状態が続くとストレスを抱えてしまいます。ストレスによる性格の変化では、イライラして怒りっぽくなったり、無駄吠えが吠えたり、何にもやる気がでない状態の無気力になったりします。

犬が怒りっぽくなると攻撃的になり、人に危害を加えてしまうことも心配です。犬の無駄吠えもご近所に迷惑にならないかと心配です。犬のストレスによるトラブルが起こらないようにストレスをためない生活習慣を心掛けてあげましょう。

食欲不振

睡眠不足によるストレスにより食欲不振になったりします。体力や脳の疲れが取れていないことから食欲がない状態になってしまうことがあります。食事が食べられない状態は体力も低下していき健康にも大きな悪影響を及ぼします。

免疫力の低下

ストレスは、免疫力の低下により下痢を引き起こしたりとあらゆる健康被害の原因となります。睡眠不足によるストレスが続くと大きな病気を引き起こしたりといった心配もあります。

あまりにも長く寝すぎているようなら動物病院へ

犬は、自分で適度に休息時間を設け必要な睡眠をとっています。飼い主との触れ合いの時間や散歩の時間などがある中で必要な睡眠時間を確保できている状態でいつもと変わらない元気な様子であれば問題ありませんが、あまりにも長い時間を同じ場所で動かず寝ているようであれば、どこか異常があるのかもしれません。

動物は体に異常があっても言葉で訴えることがありません。自分の体に異常がある時には、犬は眠ることで症状の緩和や体力回復を行っている可能性があります。散歩にさそっても寝床から出てこない、餌を用意しても寝ているといったようないつもと違う様子があれば病気を患っていたり、足や関節にケガをしているのかもしれません。そのような疑いがあれば、早期治療のためにも早めに動物病院を受診するようにしましょう。

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