ペット保険の基礎知識

ペット保険に死亡補償はある?保険金はもらえる?

2020年12月10日

ペットを飼っている方は、ペットの医療費に備えてペット保険に加入している人もいるでしょう。人の生命保険(死亡保障)では、死亡した時に保険金を受け取ることができますが、ペット保険にも死亡補償はあるのでしょうか?

ペット保険に死亡補償はない

結論から言うと、ペット保険には人間のような死亡保障や死亡保険はありません。ペット保険では愛犬や愛猫などのペットが病気やケガをした時の治療費が補償されますが、死亡した時に保険金は支払われません。

死亡補償がない理由

なぜペット保険に死亡補償がないのでしょうか。理由としては、保険金目的で飼い主がペットを死亡させるような出来事を防ぐためだと考えられます。ペットも人と同じ生き物で一匹一匹大切な命です。不当な目的で保険に入ろうとするのを阻止するためにも死亡補償はない方がよいでしょう。
ペットによっては替え玉をすることも可能です。また、ペットが逃げ出した場合や迷子になって行方不明になった場合の対応などを考えるとペット保険に死亡補償は難しいと考えられます。

特約で葬儀費用をカバーできる

ペット保険に死亡補償はありませんが、一部の保険会社では「火葬費用特約」や「葬祭費用補償特約」などの火葬費用や葬儀費用を受け取れる特約が用意されています。ペットが亡くなった時の葬儀費用が補償され、3万円前後の保険金を受け取れることが多いです。保険金の請求には死亡診断書、火葬証明書、埋葬領収書などの書類が必要な保険会社もあるようです。

火葬費用など葬儀にかかる費用は動物の種類や体重によって異なりますが、犬や猫の場合は2万円~5万円ほどかかります。元気なうちから葬儀のことは考えにくいですが、保険会社によっては特約を付帯する際に年齢制限を設けていることもあります。愛するペットが旅立つ時に何をしてあげたいかを考え、火葬費用特約を検討しましょう。

ペット保険とは

ペット保険は、ペットが病気やケガで治療を受けた時の費用を補償する保険です。ペットには人間の公的医療保険のような制度はないため、治療にかかった費用は全額自己負担となってしまいます。

多くのペット保険では治療費に対して一定の割合が補償されます。補償割合が70%の場合は治療費の70%がカバーされ、残りの30%を自己負担で支払います。手術や入院によっては数十万円もの高額な治療費になってしまう可能性も。ペットが亡くなってしまった時の補償はありませんが、お金の心配をすることなくペットの治療に専念したい方はペット保険に加入しておくと安心です。

補償範囲

ペット保険では通院・入院・手術が補償されることが一般的です。プランによっては通院を重視し、入院や手術にかかる費用は補償対象外となるものもあります。

①通院補償病気やケガなどにより獣医師の診療を受けた場合の診療費
②入院補償病気やケガなどにより入院にかかった医療費
③手術補償病気やケガで手術をしたときにかかった医療費

また、補償の対象となる病気やケガは保険会社によって異なります。同じ病気にかかっても、保険会社Aでは補償対象でも保険会社Bでは対象外となり保険金が支払われないということもあります。
加入する前には補償範囲や補償対象を比べて、愛犬や愛猫に合ったペット保険を選ぶようにしましょう。

ペット賠償責任特約

手術・入院・通院補償以外にも、ペットが他人にケガをさせた時や他人のモノに損害を与えた時の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われる特約を付けることができます。
散歩中にペットが他人にかみついてケガをさせてしまったという場合やペット同士がケンカをして相手にケガをさせてしまった場合などの損害賠償費用が補償されます。中には保険会社が代わりに示談交渉をしてくれるサービスもあるようです。
ペット保険以外にも自動車保険や火災保険で個人賠償責任保険を契約している場合は補償が重複してしまいます。既に備えられている場合は加入の必要はありませんので注意しましょう。

ペットが亡くなった時の手続きは?

ペット保険に加入しているペットが亡くなった時には保険の解約手続きが必要になります。保険会社によっては残りの期間の保険料が戻ってくる場合もありますので、忘れずに手続きをおこないましょう。
なお、解約にあたって死亡日が確認できる書類(死亡診断書や火葬の領収書等)が必要になることもあるようです。必要な書類や手続きについては加入中の保険会社に確認しましょう。

治療費の請求も忘れずに

ペットが亡くなった後に未請求の治療費がある事に気付いたら、契約していた保険会社へ請求手続きをおこないましょう。解約した後でも3年以内であれば保険金を請求できる会社が多いです。 

まとめ

ペットは高齢になると病気やケガのリスクが高くなります。ペットの医療費の負担が増える前に、ペット保険の加入を検討してみましょう。
また、ペット保険に死亡補償はありませんが、ペットが死亡した時の火葬費用などを受け取れる特約が用意されていることがあります。大切なペットを見送った後に、どのように供養をしてあげたいかを考えたうえで、火葬費用特約があるペット保険を選ぶのもよいでしょう。

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