ペット保険の基礎知識

ペット保険にはペットの死亡補償ってあるの?

ペットを飼っている方は、ペットの医療費に備えてペット保険に加入している人もいるでしょう。人の生命保険(死亡保障)では、死亡した時に保険金を受け取ったり、医療保険でも死亡保障の特約を付ける事で死亡保険金を受け取ったりすることができるのでペットの保険にも死亡補償はあるのだろうか?と疑問に思う人がいるかもしれません。ペット保険はペットの「医療保険」になりますが、死亡補償はあるのかについて解説します。

ペット保険に死亡補償はない!?

ペット保険の基本は、ペットの病気やケガの治療による通院・手術・入院でかかった医療費の補償です。ペットが病気やケガで治療を受けた場合にかかった費用を限度額や一定割合の範囲内で補償します。民間で販売されている人の病気やケガなどで入院や手術をしたときにかかる医療費に対して給付金を受け取る事ができる医療保険と同じです。人の医療保険は、特約で死亡保障を付けられるものもあるため、ペット保険でもペットの死亡補償はあるのかというと、ペット保険には、死亡補償がありません。

ペット保険に死亡補償はありませんが、ペット保険の契約でペットが死亡した時の火葬費用などを負担する特約に契約している場合は、火葬費用等の金額を受け取る事ができるものもあります。ペットが亡くなった時にペット保険も解約の申し出を行う事になりますが、火葬費用等の葬儀にかかった費用の請求には、「死亡診断書」、「火葬証明書」、「埋葬領収書」などの書類の提出が必要な保険会社もあるようです。

なぜ、ペット保険に死亡補償がないのか?考えられる主な理由

ペット保険に死亡補償があると問題になるケースが考えられます。ペットも人と同じ生き物で一匹一匹大切な命ですが、法律上は「物」として扱われるということもあり、飼い主がペットを殺して保険金を詐取してしまうような出来事が起こってしまうことを考えるとペットに人のような死亡補償はない方がよいでしょう。また、ペットの替え玉を防ぐためだったり、ペットが逃げ出したり、迷子になってしまい行方不明になってしまった時の対応などを考えるとペット保険に死亡補償は難しいと考えられます。

ペット保険とは

ペット保険は、ペット用の民間の医療保険です。ペットには人間の公的医療保険のような制度はないため、治療にかかった費用は全額自己負担となってしまいます。治療内容によっては、思わぬ高額な費用負担となってしまう可能性もあります。ペットが亡くなってしまった時の補償はありませんが、ペット保険に加入していれば、ペットが病気やケガでかかった医療費について保険から補償を受ける事ができます。

ペット保険の補償は3タイプ

ペット保険で受けられる補償は会社によって違いがありますが、大きく「定率補償タイプ」「実額補償タイプ」「定額補償タイプ」の3タイプに分けることができます。

定率補償タイプ

定率補償タイプは保険の対象となる治療費の50%や70%など一定の割合の保険金が支払われるタイプです。70%補償であれば自己負担額は3割で済みます。ただし、支払限度額などの定めがあるので注意してください。

実額補償タイプ

実額補償タイプは対象となる治療費の100%を補償するタイプです。いざというときに安心ですが、保険料は高めです。また、補償される限度額も定められています。火災保険などの損害保険に近いイメージです。

定額補償タイプ

定額補償タイプは治療費がいくらかかったかに関係なく一定の金額の補償を受けることができます。こちらも補償額の上限が定められています。人間の医療保険に近いイメージです。

補償の種類

ペット保険は「通院補償」、「入院補償」、「手術補償」の3から必要な補償の組み合わせで契約し、契約した補償タイプと定率補償タイプの場合であれば、その割合に応じて保険金を受け取ることができます。

① 通院費用の補償病気やケガなどにより獣医師の診療を受けた場合の診療費
② 入院費用の補償病気やケガなどにより入院にかかった医療費
③ 手術費用の補償病気やケガで手術をしたときにかかった医療費

ペット保険のペット賠償責任特約で損害賠償に備える

ペット保険には、ペットの死亡補償はありませんが、ペットが他人にケガをさせたり他人のモノに損害を与えたりして法的な損害賠償責任を負った際に保険金が支払われる特約を付けることができます。飼い犬が散歩中に他人にかみついてケガをさせてしまったという場合やペット同士がケンカをして相手にケガをさせてしまった場合、ペットを連れて他人の家に遊びに行ったときにペットが他人の家のモノを壊してしまった場合などの損害賠償費用を補償してもらえます。保険金額(保険金の上限額)は、数百万円~1000万円ということが多く、保険会社が代わりに示談交渉をしてくれるサービスがついている場合もあるようです。

ペットが他人にケガをさせたり、他人のモノを壊してしまうリスクに備えて加入するペットの賠償責任保険は、ペット保険の特約で加入をしなくても既に自動車保険や火災保険の特約で契約する個人賠償責任保険などで備えられている場合があります。個人賠償責任保険は、ペットによる損賠にも備えられていますので補償の重複になってしまいます。また、保険金額もペット賠償責任特約よりも大きくなっているので、ペット保険加入の際にペット賠償責任特約への加入も検討する場合は、既に個人賠償責任保険の契約を行っていないか確認してみましょう。

まとめ

ペット保険は、ペットの病気やケガの治療による通院・手術・入院でかかった医療費を補償する保険で死亡補償はありません。ペット保険の中には、ペットが死亡した時の火葬費用などを負担する特約がある保険会社もあるようです。ペット保険の基本補償をしっかり理解し、埋葬費用の特約が魅力的かどうかは、ペット保険を比較して選ぶ際の参考にしてみましょう。

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