猫との暮らし

冬は猫の低温やけどに注意!

気温が寒くなる冬はストーブやこたつ、湯たんぽなどを使う機会が増えますよね。寒がりな猫は暖かいものの近くに寄ってくるため、気付かない間に低温やけどになっていることも。もしもの時のために低温やけどの対処方法や防止方法を知っておきましょう。

低温やけどとは

低温やけどは体温より少し高い温度(44℃~50℃)のものに長時間触れ続けることで起こります。一般的に44℃の物に3~4時間接触していると低温やけどになるといわれています。通常のやけど(高温やけど)とは異なり熱さや痛みをすぐに感じるのではなく、皮膚の奥でゆっくり進行するため低温やけどに気が付いた時には重症化していることもあります。また、通常のやけどよりも治りにくいです。
低温やけどの原因となるものは、こたつやホットカーペット、湯たんぽ等様々です。さらに猫の体を覆っている被毛は熱さを感じにくく、動かないまま同じ場所にいると低温やけどになりやすいです。そのため、暖房器具を使う時期は特に愛猫の様子に気を配っておきたいですね。

症状

やけどの深度は以下の3つに分けられます。皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織の3層でできていて、数字が大きくなるほど深い層までダメージを受けている状態になります。

Ⅰ度:皮膚の表面(表皮)が赤くなり痛みが出る
Ⅱ度:皮膚の真皮までダメージを受けて水ぶくれができる
Ⅲ度:脂肪・筋肉などの皮下組織や神経までダメージを受け痛みを感じなくなる

また、猫の行動にも注意しましょう。以下のような様子が出たらやけどかもしれません。

  • 同じ箇所をずっと舐めている
  • 皮膚が赤くなっている
  • 皮膚に水ぶくれができる
  • 特定の箇所だけ脱毛している

猫は被毛で覆われているため、皮膚の様子は気付きにくいこともあります。日頃のスキンシップで皮膚の状態をチェックしておきたいですね。

対処方法

低温やけどになってしまった場合は、まず熱源が当たらないようにして濡れたタオルなどで患部を冷やします。保冷剤で冷やす場合は直接当たると冷やし過ぎてしまう恐れがありますので、ガーゼやタオルに包んでから当てるようにするとよいでしょう。その後はなるべく早く動物病院を受診して治療を受けましょう。
動物病院では患部の消毒をおこない、やけどの状態によって抗生物質や抗炎症剤などが使われます。特に皮膚がめくれた部分までやけどをしてしまうと、患部を舐めたりして細菌感染を起こしやすくなります。そのため、エリザベスカラーを着けて猫が患部を舐めるのを防止することもあります。

低温やけどを防ぐには?

愛猫の低温やけどを防ぐために、暖房器具の設定温度を低くすることや、直接熱源が猫に触れないように対策をおこないましょう。暖房器具を使う時の注意点を説明します。

ホットカーペット

使用する際は38℃程度に設定しましょう。人間用のホットカーペットは面積が広く、暑いと感じた時の逃げ場がないため低温やけどだけでなく脱水症状を引き起こす危険性があります。ペット用なら爪で傷つきにくく、コードカバーが付いていて噛みついても感電しにくいタイプのものがあるので、ペット用のホットカーペットを使用しましょう。

床暖房

最近は床暖房が備え付けられている家も増えており、床全体を暖めてくれる床暖房は便利な存在ですが、猫にとっては注意が必要です。長時間つけると低温やけどになるリスクが高くなるため、ある程度暖まったら電源をオフにしたり設定温度を下げたりしてあげましょう。
猫は適温と感じる場所を自分で探すことができますが、部屋を閉め切ってしまうと熱さを感じた時に逃げる場所がありません。猫が他の部屋と行き来できるようにドアを開けておくことや、キャットタワーなどの逃げ場を作っておくとよいでしょう。

ストーブ・ヒーター

ストーブやヒーターを使う時は周りを柵やガードで囲み、猫の体が直接触れないようにしましょう。また、ストーブやヒーターの上に飛び乗ることのないように、周りに物を置かないことも大切です。
石油ストーブやファンヒーターなどの室内の酸素を燃焼して熱を出す暖房器具は、換気が悪くなると一酸化炭素中毒になる危険性があります。一時間に一回以上は空気を入れ替えて新鮮な酸素を部屋に取り入れながら使いましょう。

こたつ

狭くて暗いこたつは猫が好きな場所の一つです。設定温度を「弱」にし、時々こたつ布団をあげて中の温度を下げるようにしましょう。こたつの中のヒーターに近づくとやけどの恐れがあるため、端の方にいるか確認してください。長時間こたつに入っているようならこたつから出してあげることも大事です。

湯たんぽ

電気を使わずに暖を取れる湯たんぽですが、熱湯を入れると高温になり低温やけどの危険があります。使う時には水も入れて40℃くらいの温度にしてあげると熱くなりすぎないです。また、皮膚に直接当たらないようにカバーやタオルを付けて使い、中のお湯が漏れないようにフタをしっかり閉めておきましょう。

お留守番の注意点

猫だけでお留守番をする時は火や電気を使う暖房器具はなるべく使わないようにしましょう。留守番中に猫がどのような行動を取るか分かりません。特に火を使うストーブやヒーターは周囲にある衣類など燃えやすいものに火が移り火災に繋がる可能性もあるため、外出の前まで部屋を暖めておき、部屋を出る際は電源を切るようにすると安心です。
使う場合でもタイマーを設定して気温が下がる夕方から使用する等、最小限に抑えることで思わぬ事故を防ぐことができます。日中は日当たりの良い場所なら冬でも暖かく過ごせます。暖かい毛布やベッドなどを用意し、暖房器具を使わずに過ごすこともできるでしょう。

まとめ

低温やけどは時間をかけて進行するため、長時間同じ場所にいる場合は要注意です。暖房器具を使う場合は温度設定が高くなりすぎないようにし、猫の皮膚の様子をこまめに確認していくことが大事です。万が一低温やけどになってしまった場合は濡れたタオル等で冷やし、かかりつけの動物病院に連れていき獣医さんにみてもらいましょう。
愛猫の様子がいつもと違っていても、はっきりとした体調の悪化が見られないと動物病院への受診をためらってしまうこともあるかもしれません。動物病院での医療費は飼い主の自己負担となってしまいますが、ペット保険に加入していればかかった治療費を一定割合の範囲内で補償してもらう事ができます。愛猫に病気やケガの疑いがあった時にお金の心配なくすぐに動物病院を受診できるようにペット保険があると心強いですね。

ペット保険とは

ペット保険は、ペットが病気やケガで治療を受けた場合にかかった費用を限度額や一定割合の範囲で補償する保険です。一定の限度額以内であれば保険対象の治療費の100%を補償するというプランもありますが、多くのペット保険では治療の70%や50%を補償するという形になっています。さらに、ペット保険は基本補償である「通院補償」「入院補償」「手術補償」の組み合わせで選択し加入します。

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならずペット保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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